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2009年2月22日 (日)

かかりつけ医と専門医

 政府は今、医師をかかりつけ医と専門医に分けようとしています。診療所ではかかりつけ医が広い範囲で軽症から中等症までを担当し、総合病院では専門医が狭い範囲を中等症から重症まで診療するということです。専門医を極める道筋は比較的分かり易いものと思います。自分の専門とするところを深く深く掘り下げて行けばよいのです。一方かかりつけ医というのが本当に極められるのか。診療所の医師としてこれからの方向性には迷うところがあります。広い範囲といっても、内科的疾患から認知症、うつ病などの精神疾患、外傷や関節疾患などすべてを把握することが本当にできるのか。専門医と比べてどこまで浅くて許されるのか。全科当直などを積極的にしていた経験からはある程度は私にも可能だと思います。また全身を診察し精神面まで理解しようとすれば、診察にかかる時間も専門医にくらべて遥かに長くなるのではないでしょうか。
 無医村に近い地方であれば非常に重要な役割であると思います。一方総合病院が近くに何カ所もあり専門医に受診することも可能な都市部で、将来的にかかりつけ医と専門医がどういうバランスになっていくのか。かかりつけ医といっても、内科系の医師と外科系の医師などがグループで治療に当たるというような第3の形態もあり得るかもしれません。いろいろな可能性について、患者さんの希望が一番重要になってくるのではないかと思います。
 
 

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