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2009年4月19日 (日)

整形外科領域のエコー検査

 エコー(超音波)検査は以前から内科、産婦人科、外科などで広く使われてきました。最近、超音波器機の性能が向上し浅い部位を明瞭に観察できるようになり整形外科領域でも使用されるようになってきました。当院では2年くらい前から使用を開始しましたがまだ使用している整形外科医は少数派です。しかし一度使い始めると、腱や靭帯、筋肉や血管等今まで直視できなかったものが診察室ですぐに観察できるのでなくてはならないものになります。
 超音波検査により、今までよくわからなかった疾患もどうなっているのか理解できるようになってきました。例えば五十肩として一括りにされていた肩関節痛の中に、肩板断裂という損傷が少なからず含まれていることがわかってきました。以前は所見とMRI検査にて診断していましたが、予約して検査を行えるのが数週間先でしかも高額なので検査を躊躇して診察所見で診断することも少なくありませんでした。エコーで見ればより簡便にどの程度の断裂か診断できます。子供が夜中や朝に急に足を痛がることがあります。一番多いのは単純性股関節炎と呼ばれる股関節由来の下肢痛です。レントゲンでは股関節包が腫れていることはありますが、骨関節に異常はありません。しかしエコーで観察すると股関節に関節液が貯留しているのが観察でき、股関節由来であることが確認できます。
 肉離れもどこがどの程度損傷しているのかすぐにわかります。捻挫もどの靭帯がどの程度損傷しているのか、剥離骨折を伴っていないかどうかがわかります。実は子供の足関節捻挫の多くは剥離骨折を伴っているということも分かってきました。初期は副木で固定した方が順調に早く治る場合も少なくありません。
 最先端の医療技術を取り入れて診断能力を向上させていくのは大切なことです。治療において最も大切なものは診断です。診断を間違えると全てが誤った方向に向かってしまいます。その診断技術を世界レベルで研究し切磋琢磨しているのは医師のみで、民間療法ではありえないということがもう少し一般社会で理解していただけるとよいのですが。

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