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2009年4月 1日 (水)

下肢のしびれと我田引水

 下肢にしびれを起こす病気にはさまざまなものがあります。これが要注意で、どうしても医師は自分の領域で物事を考えてしまいがちです。整形外科医としてはまず腰椎からのしびれを最初に考えてしまいます。もちろん腰椎からのしびれは頻度としては多いものと思います。足の力の低下がないか、しびれの部分がどうなっているかなどを診察して腰椎のどの部位で神経が圧迫されているかを検討します。場合によっては頚椎や胸椎などもっと頭側に原因がある場合もあります。足先のしびれでは、足の末梢神経障害の可能性もあります。足根管症候群やモートン病などが有名です。
 これが糖尿病内科医であれば、糖尿病性神経障害をまず考えるかもしれません。糖尿病性神経障害の場合は振動覚の低下などが特徴的です。このしびれはなかなか改善が難しく、まずは予防として糖尿病のコントロールを長期的にしっかり行っていくことが一番大切です。血管外科医の場合は閉塞性動脈硬化症をまず考えるかもしれません。確かにこの場合は間欠跛行といい、少し歩くとしびれてきて立ち止まるという症状が特徴的です。腰部脊柱管狭窄症との鑑別診断が重要です。また、下肢静脈瘤でもしびれ感を訴える方がいます。
 神経内科医や脳外科医の先生なら脳の異常をまず考えるかもしれません。足のしびれだけで脳梗塞という方は早期診断がかなり難しいかもしれません。一人、下肢のしびれが主訴で脳腫瘍だった方がいました。頻度は稀ですが、常に念頭にはおいておかないといけないものと思っています。
 膠原病内科医だと単神経炎や血管炎など膠原病の一症状をまず疑うかもしれません。
 医師は当たり前ですが念頭にない疾患は診断できません。日々他の科の領域も勉強し、診断能力を向上させるよう努力していく必要があります。どんな世界も人生、日々勉強ですね。

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