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2009年6月 2日 (火)

縫った傷も自宅で消毒できますか?

 治療方法は日々研究が行われ日進月歩で変化しています。この10年で整形外科領域で一番変化したのは何かと考えると、消毒方法ではないかと思います。私が医師になった頃はとにかく徹底的に殺菌するように教えられました。手術の前の手洗いは新人は10分。泡立て方から爪の間のブラシでの洗い方など毎回特訓させられ、手洗い後の指の細菌培養で陽性だとまだダメだと言われたものです。傷の消毒もきちんと毎回消毒薬で行い、細菌がいない環境を保つように指導されていました。

 しかし、だんだん消毒剤による皮膚炎や傷の治癒過程が遅れるなど徹底した消毒が実はあまりよくないことがわかってきました。最近はきれいな水道水で流せばよい、感染兆候などがない場合は毎日消毒しなくてよいなど、大幅に消毒方法が変更されてきています。

 当院でも、縫合した傷でも問題がなければ途中の処置は自宅で水道水で流して自己処置をしていただくよう指導しています。その方が通院も少なくて済み治療費の節約にもなります。ひとつ注意が必要なのは集合住宅などで屋上のタンクに貯水してから各家庭に分配されている場合は塩素が抜けている可能性があり、消毒薬や滅菌の生理食塩水などを用いた方がよりよいかもしれません。もちろん心配な方は通院で当院で処置をしても構いません。ご希望をお話しください。

 昔は学校の砂利の校庭で転倒したりするとすぐに水道で洗ったものです。自分で砂利を洗い流すのが痛くて嫌だったのを覚えています。今のように市販の殺菌剤や消毒剤入りの石鹸が乱用されるより昔の方が正しかったのですね。昔の知恵と最新の知識を組み合わせていくことが大切なのです。

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