2024年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ

« 2009年9月 | トップページ | 2009年11月 »

2009年10月30日 (金)

「相変わらずです。」の意味

 「相変わらずです。」という言葉には、「相変わらず落ち着いています。」という良い意味と「相変わらず痛いです。」という悪い意味があります。
 腰痛や肩こりなどではなかなか軽快しないことも多く、改善傾向がない場合は精密検査などをするか、治療方法を変えてみるか相談が必要です。
 関節リウマチなどで相変わらず落ち着いています、というような場合もあります。そんなときは検査上も落ち着いていればコントロール良好で、そのままの治療を継続していくことになります。
 最近、このふたつの意味の他にも「相変わらずです。」という言葉には意味があることに注目しています。毎回毎回受診の時に「相変わらずです。」といって診察室に入ってくるおばあさんがいます。それほどつらそうではないし、落ち着いているのか痛みがつらくて調子がよくないのか判然としません。
 こんな場合、物忘れが進んでいないか注意する必要があります。認知症があると前にどんな症状だったかを覚えていないので、ご本人も症状がどう変化しているのかわからないのです。そこで、とりあえず「相変わらずです。」と話されます。こういう取り繕う言動は認知症の早期ではよく見られます。診察をしていても特に認知症を疑わないような方が実はすでに認知症であったということも少なくありません。
 表面的な話だけでなく、少しつっこんだ話もしてみるようにしないといけませんね。診察というのは奥が深いものです。

2009年10月29日 (木)

乾燥性湿疹の季節になりました。

9月、10月になり、空気が乾燥してきました。今日などは暖かなのですが、朝晩は冷え込む日もありますね。そうするといらっしゃるのが乾燥にともなっておきてくる乾燥性湿疹(皮脂欠乏性湿疹)です。

基本的にお風呂上がりの保湿クリームをぬる、保湿系入浴剤を使うというケアで対処します。湿疹になり赤み、かゆみがひどい場合はステロイドも使います。

でも、見逃してはならない原因があったりします。それは洗濯合成洗剤による肌荒れです。あと、柔軟剤によるかぶれも・・

夏場は大丈夫なのに、なぜ冬場だけ?と思われますが、おそらく、水が冷たくなり、より溶けにくくなった合成洗剤が衣服に残りやすくなることや、汗などかいて自然に保湿で来ていた肌のバリアー機能がおちるなどの原因を私は想像しています。

合成洗剤は確かに汚れ落ちはよく、きれいになりますが・・・肌荒れがひどい場合は石鹸洗剤をお勧めしています。去年乾燥の症状がある方ほぼ全員にすすめて、実行した方に聞いたところ、5人に4人は一段階よくなったとのことでした!!

これは勧めなくてはと思い、いまもうるさく言っています。

無添加の液体せっけん洗剤(なぜ粉じゃないかというと、溶かすのが面倒でつづかないからです)は汚れ落ちがわるく、石鹸カスが洗濯槽にたまりやすいという欠点はありますが、それでもかゆいよりいいと思っています。よごれはごしごしこするもしくはひどいもののみ肌につきにくい外着なら合成洗剤(できれば液体)にして、十分にすすぐなどの対処でいいのだと思います。

ちなみに無添加液体せっけん洗剤は繊維が柔らかく仕上がるため、柔軟剤は不要です。

具体的には値段の面からもリーズナブルなミヨシを勧めています。(ちなみにドラム式洗濯機はダメで、ミヨシでドラム式用の洗剤が別に売っているようです)

2009年10月25日 (日)

薬剤と妊娠

 先日、妊娠中の女性への薬の使い方に関する講習会に行ってきました。一般的にはやはり妊娠中、または妊娠している可能性のある女性にはお薬は使わない方が安全です。しかし使用しなければ病状が進行してしまうとか、使用せざるを得ない場合もあります。そんな時にいかに安全に使用するかというのは難しい問題です。
 基本的には以前から知っている内容がほとんどでしたが、ひとつ意外だったのは講師の専門の先生が思っていたよりも心配せず様々な薬を使用しているということでした。
 薬の添付書というものには、可能性を否定できないというだけでありとあらゆる副作用が記載されています。もし完全に副作用をなくそうとしたら、それは薬を全く使わないようにするしかありません。もっともサプリや食べ物でショックを起こす方もいますから、体に入れるもので副作用を全く起こさないようにするということ自体が不可能だとも思いますが。
 整形外科で注意が必要な薬剤としては、一番多いのが鎮痛剤だと思います。やはりこれはなるべく使用しないようにした方がよいです。可能なら湿布や塗り薬などの外用剤を使ったりします。関節リウマチは若い女性が発症することも多く、抗リウマチ薬の使い方は難しいところです。一般的には妊娠中は関節リウマチの炎症や症状が軽減する傾向があると言われています。しかしある比率で軽減しない方もいるのは事実で、そうすると妊娠中も抗リウマチ薬が必要となります。現在の研究では、薬剤の種類と投与量に注意すれば心配しすぎることなく薬の使用を継続できるというお話で一安心しました。
 医師の世界には、「若い女性を見たら妊娠していると思え」という格言があります。変な意味ではなくて、万が一妊娠していた場合でも大丈夫なように細心の注意を払うようにという意味です。それは薬だけではなくレントゲン撮影などにも当てはまります。妊娠している方、通常より生理が遅れていて妊娠している可能性のある方もきちんと伝えるようにしてください。もし医師に伝えにくければ看護師やその他のスタッフでも構いません。初めて来院された方にはアンケートに質問事項がありますので○をしてください。

 

2009年10月21日 (水)

肘部管症候群

 手指がしびれるという場合、どの指のどの部分がしびれるのかということが重要になってきます。末梢神経障害としては母指から中指の掌側を中心にしびれる場合は正中神経という神経に障害があることが多いです。手の甲側の母指側がしびれる時はトウ骨神経領域の問題かもしれません。小指中心にしびれる場合は尺骨神経という神経の障害が疑われます。
 尺骨神経障害で最もよく見かける疾患は肘部管症候群です。名前の通り肘の部分で神経が障害されています。肘の内側を尺骨神経が通過するときに、その通路が狭くなっていると神経が圧迫されてしびれや筋力の低下が生じます。肘を曲げると尺骨神経自体が骨の隆起を乗り越える人もいます。神経の障害部位を軽く叩くと小指方向へビーンとひびくこともあり診断の一助になります。
 症状がひどくなると、小指球(掌の小指側の筋肉の盛り上がり)がやせてきます。また、机の上に手をついて指を開いてパーにすることが困難になります。
 診断には、骨的な異常がないかレントゲンを撮影したり、神経伝導速度を測定したりします。最近は尺骨神経自体を超音波検査で見てみたり、神経周囲に圧迫するものがないかどうか見たりもしています。
 治療としては早期の段階では尺骨神経を刺激しないように、肘をずっと曲げておかないよう、肘をついて作業しないよう姿勢に気をつけていただきます。しびれや神経痛がある場合は炎症止めを内服したりビタミンB群を内服したりします。場合によりブロック注射をすることも稀にあります。筋肉が痩せてきたり症状が重い場合、尺骨神経の圧迫を解除し神経自体を肘の前を通るように走行を変更する手術を行います。最近は小さい皮膚切開で行えるようになってきています。
 実は私も肘部管症候群持ちです。肘を曲げていたりすると前腕から小指方向がしびれてきます。幸いまだ筋力低下はないので経過観察していますが。原因ははっきりしています。学生時代、毎日毎日肘をついて授業中居眠りしていたせいです。違った。テニスのやり過ぎのためです。

2009年10月18日 (日)

ペスカドーラ

 今日はフットサルリーグの会場ドクターをしてきました。今年のペスカドーラ町田はかなり好調ですね。今日も最後の数分まで負けていて、もうダメかと諦めかけてから劇的な逆転をしてくれました。ちょっと涙が出るくらいでした。
 願わくばもう少しメディアに取り上げてほしいですね。フットサルをしている方は増えているような気がしますが、まだまだプロリーグがあるということすら一般的に知られていないのではないでしょうか。テレビで結果が放送されるのは野球やゴルフやサッカーだけですが、もっとマイナースポーツについても扱ってほしいものです。オリンピックの招致もよいですが、欧米などに比べてスポーツの幅が狭すぎるような気がします。
 とにかく、今日の試合も楽しめました。町田ホームのプロスポーツチームであるペスカドーラ町田にはぜひ優勝を目指して頑張ってほしいですね。

2009年10月14日 (水)

新型インフルエンザの情報を少し

 新型インフルエンザが流行していますね。例年の季節性インフルエンザのピーク時の症例数が夏ごろからずっと続いているようです。

 今日も報道で新型インフルエンザが原因で亡くなった方がいることを報道していました。現在で国内24人の方が亡くなったそうです。ちなみに例年、季節性インフルエンザで何人くらいの方が亡くなっているかご存知でしょうか。だいたい数百人~1800人くらいが毎年亡くなっているそうです。そう考えると、現段階での新型インフルエンザによる死亡者数は決して多くはありません。マスコミは世間の不安を煽るのが仕事のようですから、国民は冷静に判断しないといけませんね。

 新型インフルエンザの予防接種の日程もだんだん決まってきました。町田では10月末から医療関係者に対する接種が始まるようです。まだ副作用の頻度などわかっていませんから、医療関係者への接種はある意味臨床試験の様でもあります。

 今回のワクチンはすれば感染しないという訳ではありません。あくまで重症化防止という観点で行われます。今後もできれば厚生労働省や医師会のホームページなど、客観的に書かれた情報源をもとに各自よく検討されることをお勧めします。

2009年10月13日 (火)

季節外れのせみの声

今日昼間になんとセミの声がしました。季節外れもいいところですが・・・

最近の朝夕は冷えてカーディガン一枚だと肌寒いくらいなのですが。昼間は25度ぐらいになったのでしょう。そういえば、昨日、おとついもいいお天気だったので、間違えて出てきたのでしょうか。

季節外れといえば、蚊も少し暖かいとすぐでてきますね。11月でもいます。季節外れの蚊に刺されると、なぜか腫れる人が多いようで、ちらほら皮膚科の外来にもいらっしゃいます。

結構腫れるため、蚊だと思わない人も多いようですが・・。

温暖化のせいか、日本が亜熱帯になってきているのでしょうか。今年は何月まで蚊にさされた方が受診されるのでしょうか。そうなると以前では日本にはなかった違う病気も増えそうで恐ろしいですね。蚊が媒介となる日本脳炎ワクチンは打たないといけないのでしょうね。

2009年10月 7日 (水)

OS

  もう少しでWindows7が発売になります。みなさんはどのOSを使用されているのでしょうか。
基本的にマック好きなのですが、仕事上はMacとWindowsを並行して使っています。医療の世界もIT化がどんどん進んでいます。カルテもそうですし、レントゲンもデジタルです。最近では医療費の中でIT関係にかかる費用が爆発的に増加しているのではないかとさえ思います。
医療機器ではまだWindowsXPや2000などが主流です。機器の更新をするのに、今からXP搭載PCを購入するのも何か悲しい気がします。いっそのこともうOSはバージョンアップしないでほしいと思うのは私だけでしょうか。
 コンピューターも昔のように夢の機械という感じではなく、事務用品のような感覚になってきています。長い年月変わらない定番商品のようなOSを早く完成させてほしいものです。

2009年10月 3日 (土)

本日は子供の保育園の運動会でした

今日は皮膚科お休みいただきましたが(火曜、水曜に引き続き、申し訳ございません)、実は保育園(3歳児、5歳児二人)のいわゆる運動会でした。受診希望の方、大変ご迷惑をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。

晴れてほしい!と昨日から何度もインターネットの天気とにらめっこしていました。朝、晴れていたので飛び起きて弁当の支度をはじめました。開始時は土砂降りにもなり、どうなる事やらとはらはらでしたが、晴れ間もでて、いい日和になり、本当によかったです。

今週私が虫垂炎で、しかも運動会・・。大丈夫かな?・・と自分でも思いましたが、結構平気でした。でも、院長は診察のため、大人一人で参加なので、大変でした。

しかし、今回は5歳児最後の運動会。気合いを入れてビデオをとり、写真をとり・・・。去年は泣いていた行事も立派にこなしている姿をみるとほろっとしました。

一方で、3歳児は私の足にしがみついて抱っこをせがみつづけました。やはり、かまってあげられないため、おいてけぼりのような心理状態だったのでしょうか・・・。

子供がいると、行事があるものですが、父、母そろって出られる日はないのがつらいところです。

行事のあと、子供はすぐに帰らず、近くの公園で1時間以上遊んでいました。3歳児はこのためにエネルギーを蓄えていたのかと思うほど走りまわっていました。これで私はどっと疲れました。でも、なにはともあれ無事に行事が終了したことにほっとしました。

2009年10月 2日 (金)

昨日より皮膚科診察を再開しました

昨日はそろそろ歩かないと右下腹部に響き、いかにも病人風に見えた方もいらっしゃるかもしれませんが、今日はそれなりにすたすた歩けました。つい無理をすると(盲腸のことを忘れて動いてしまうと)右下腹部が思い出したようにうずくのですが。

診察は座っているので、まったく問題はないのですが、実はかがんで変な姿勢になると痛いこともありました。(昨日は・・)

今日はだいぶ回復してきているようです。なるべくみなさんに迷惑かけないよう無理せずやっていこうと思う次第です。

« 2009年9月 | トップページ | 2009年11月 »