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2009年10月21日 (水)

肘部管症候群

 手指がしびれるという場合、どの指のどの部分がしびれるのかということが重要になってきます。末梢神経障害としては母指から中指の掌側を中心にしびれる場合は正中神経という神経に障害があることが多いです。手の甲側の母指側がしびれる時はトウ骨神経領域の問題かもしれません。小指中心にしびれる場合は尺骨神経という神経の障害が疑われます。
 尺骨神経障害で最もよく見かける疾患は肘部管症候群です。名前の通り肘の部分で神経が障害されています。肘の内側を尺骨神経が通過するときに、その通路が狭くなっていると神経が圧迫されてしびれや筋力の低下が生じます。肘を曲げると尺骨神経自体が骨の隆起を乗り越える人もいます。神経の障害部位を軽く叩くと小指方向へビーンとひびくこともあり診断の一助になります。
 症状がひどくなると、小指球(掌の小指側の筋肉の盛り上がり)がやせてきます。また、机の上に手をついて指を開いてパーにすることが困難になります。
 診断には、骨的な異常がないかレントゲンを撮影したり、神経伝導速度を測定したりします。最近は尺骨神経自体を超音波検査で見てみたり、神経周囲に圧迫するものがないかどうか見たりもしています。
 治療としては早期の段階では尺骨神経を刺激しないように、肘をずっと曲げておかないよう、肘をついて作業しないよう姿勢に気をつけていただきます。しびれや神経痛がある場合は炎症止めを内服したりビタミンB群を内服したりします。場合によりブロック注射をすることも稀にあります。筋肉が痩せてきたり症状が重い場合、尺骨神経の圧迫を解除し神経自体を肘の前を通るように走行を変更する手術を行います。最近は小さい皮膚切開で行えるようになってきています。
 実は私も肘部管症候群持ちです。肘を曲げていたりすると前腕から小指方向がしびれてきます。幸いまだ筋力低下はないので経過観察していますが。原因ははっきりしています。学生時代、毎日毎日肘をついて授業中居眠りしていたせいです。違った。テニスのやり過ぎのためです。

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