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2009年11月16日 (月)

子供の肘痛

 私たちの年代より上では、肘が内側に曲がった変形が残っている方が時々います。機能的に著しい障害があることはないようですが、現在では極力生じないように努力されている肘の怪我の合併症です。
 小学生以下くらいの小さな子供の肘痛には、大きく分けて肘内障と骨折があります。手を引っ張ってから痛がるとか動かさなくなったという場合は、ほぼ確実に肘内障という疾患です。前腕にはトウ骨と尺骨という2本の骨がありますが、肘の部分では尺骨の外側にトウ骨という骨が輪状靭帯でヘッドロックのようにくくりつけられています。この輪状靭帯からトウ骨の頭部がはずれてしまったようになることを肘内障といいます。この場合は整復すればすぐに痛くなくなります。一部、整復されても痛みがしばらく残っていることがあり経過観察するか、短期間副木固定をすることもあります。
 転倒したとか、鉄棒等から転落した場合は骨折の可能性があります。上腕骨の骨折には、横に折れる顆上骨折、斜めに折れる外顆骨折などがあります。レントゲンでズレの程度などを評価します。大きくずれている場合は手術での固定が必要です。ズレが小さい場合はギプス固定にて治療します。外顆骨折の方が心配です。最初にほとんどズレがなくても経過中非常にずれやすく、後から手術が必要になることも少なくありません。最近では最初にわずかなズレでも積極的に手術的な固定が選択されるようになってきています。前腕側ではトウ骨頭や頚部での骨折、尺骨の肘頭骨折などがあります。トウ骨の骨折ではそれほど激痛ではなく受傷日に来院されない方もいます。
 小さな子供の肘の外傷では後遺障害の残ることがあり、ことさらに初期治療が重要です。中にはレントゲンで骨折線が見えなくても、後からずれてくることもあります。最近は超音波検査で関節内の血腫やヒビの有無も観察し、安全の為に最初はギプス固定をしていただくこともあります。超音波の利用もレントゲンと組み合わせないと十分ではありません。過剰な固定と思われることもあるかもしれませんが、後遺障害が残ってから最初に固定しておけば良かったと後悔しても遅いです。
 時に、こどもが痛がっていても腫れたりしていないと「本当に痛いの?」と子供のことを信じない親御さんもいます。小さい子供は正直なものです。よく話を聞いてあげないといけません。
 

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