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2009年12月 7日 (月)

それほど痛くない骨折

 骨折するとさぞかし痛いだろうと一般的には思われることでしょう。確かに骨折してグラグラになっているとちょっと動いただけで激痛が走るのが普通です。
 しかし、中にはあまり痛くないけど骨折という状態があります。患者さんもあまり痛くないからそのまま様子を見ていたけれどやはり治らないから受診したということになりがちです。しかし、場所によっては偽関節になってしまっていたりして手術が必要になることもあります。
 比較的よく起こるものとして、手の舟状骨骨折、肘の橈骨頚部骨折、足の第5中足骨骨折があります。
 手の舟状骨骨折はこれからシーズンになるスノーボードでよく起こります。手をついて転倒して受傷します。最初は手関節の母指側が少し痛い程度のことがよくあります。受傷後すぐに受診してレントゲンを撮っても骨折が写らないことすらあります。しかしそのままにしておくと
段々亀裂が広がって最終的には不安定のままになってしまうこともあります。長期的にそのままにしておくと周辺の軟骨が削れて若いうちから変形性関節症になることもあります。
スノーボードや自転車などスピードがある状態で転倒した場合は、注意が必要です。
 肘の橈骨頚部骨折も、最初それほど痛くない方がいます。転倒して1~2週してから肘の痛みがとれないと受診されることも少なくありません。この部分も、ズレが大きくなると手術的に固定したり、人工骨頭置換術など大掛かりな手術となることもあります。
 足の第5中足骨基部骨折も、足の捻挫と思ってそのままシップ程度で様子をみられることが少なくありません。民間療法へ最初受診して、捻挫と診断され弾性包帯固定やテーピング固定とされることもままあります。この部分も、最初小さな亀裂だったものが徐々に拡大して後で手術となってしまうこともあり、初期固定が重要だと思います。ただ、最初にギプスを作っても、この程度の怪我ではギプスは嫌と言ってはずして再診される方も少なくないのが事実です。そんな時は後で手術となる可能性もお伝えして相談するしかないのですが、怖い先生なら本来は厳重に怒った方が患者さんのためなのかもしれません。
 これらの骨折は最初診断に迷うこともあり一筋縄ではいかないものですが、ひとつ言えることは早期診断して最初用心してかかるのが一番良好な経過が期待できるということです。怪我をして軽ければ最初は様子をみてもよいと思いますが、1週間してもまだ痛かったらしっかりした診断を受けた方がよい場合が多いと思います。

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