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2010年1月16日 (土)

骨折の治り方

 人は本当によく骨折するものです。整形外科の診療所をしていると、毎日のように骨折の方に出会います。1年を通じてみると、全身のほとんどすべての部位の骨折を診断していると思います。

 骨折してから治るまでどの位の時間がかかると思いますでしょうか。まさか数日で治ると思う人は少ないと思いますがどうでしょう。ギプスを巻いて翌週受診された時に、「まだ固まっていないの?」と驚かれる方や不満な顔をされる方がいるのにはこちらも少しびっくりします。

 時代は大変便利になり多くのことがすぐにできるようになってきましたが、人の体は自然の摂理に従っているものです。赤ちゃんを妊娠してから実際に生まれるまでは今も昔も10カ月かかります。骨も時間をかけて修復されていきます。

 よくヒビよりボキッと折れた方が早く治るという方がいますが、私の印象としてはそれも迷信だと思います。子供の足関節捻挫では剥離骨折があるのに包帯やバンドで様子をみると、しっかり副木固定するよりははるかに治るのに時間がかかるということがありますので、軽傷とみて不十分な固定をすると治りにくいという面はあるかもしれません。

 骨折してしっかり治るまでには子供で数カ月、大人だと数カ月から半年、場所や状態によっては1年くらいを覚悟しておいた方がよいと思います。早期リハビリは重要で動かせる状態になったら指示通りに運動するとよいですが、指示の通り固定せずギプスをはずしてしまったり勝手に動かしては治療がうまくいきません。逆に怖がっていつまでも動かさないでいると関節が固くなってしまったりしてやはり治療がうまくいかないことがあります。

 最近は超音波骨折治療器というのがあって、骨折癒合期間を短縮できることが証明されています。当院でも導入しています。しかし骨折早期には通院で行わないといけないのが欠点です。通勤・通学している世代ではなかなか行うことはできませんが、スポーツ選手など早くに復帰したい方などでは積極的に行うとよいと思います。12週を過ぎても骨癒合の傾向に乏しい「遷延治癒」という診断になるとレンタルできるようになります。レンタルできれば自宅で毎日この治療を行うことが可能です。

 骨折はしないに越したことはないですが、人が活動している以上防止するのも難しいものです。転倒や事故に注意する、骨をなるべく強く保つ。それでも骨折してしまったら初期にしっかりした診断・治療をするのが早くに治るための最も大切なコツです。

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コメント

はじめまして。

唐突ですが、手首の骨折について質問があります。橈骨遠位端骨折(ぽっきりと折れたコーレス骨折)ですが、保存治療(2週間ギプス固定のみ)で、現在、超音波治療をしています。

かれこれ受傷から8カ月過ぎた骨折が、超音波治療のみで治ることはあるのでしょうか?

レントゲン画像では、橈骨の3分の1強の部分に隙間があり、その部分の癒合がなかなか進んでいないようです。

知人は、足首(くるぶし)の骨折(7ミリのヒビ)でしたが、3週間のギプス固定で済んだようです。

ヒビと完全に折れた骨折とでは、やはり折れたほうが治りにくいように思いますが、どうなのでしょうか?

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