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2010年2月 9日 (火)

臼蓋形成不全症

 女性で比較的若いうちから股関節が痛い、あぐらをかこうとしたときに股関節の開きが悪い、歩いたり運動したりしたときに大腿〜膝へ痛みがあるという場合に股関節の疾患が考えられます。そのひとつに「臼蓋形成不全症」という疾患があります。股関節は、大腿骨の関節部分(大腿骨頭といいます。)を骨盤側の骨が屋根となって覆っている構造になっています。この屋根の部分が浅い状態を臼蓋形成不全症と言います。屋根が浅いと重心が屋根の端の方にかかるので負担が集中し、関節軟骨が早期にすり減ってきたり、骨盤側の骨が側方へ張り出すように成長したりします。
 負担が強くかかったり体重が増えたりすると疼痛が生じ易くなります。診断は圧痛や運動時痛の有無、可動域の減少の有無などを診察し、レントゲンにて屋根の浅さなどを測定します。
 治療としては、まだ軟骨層が保たれており症状も軽い場合は、基本的には中臀筋を中心に運動療法をしていただき体重が多い場合は減量をお勧めします。症状が強い場合、鎮痛剤などを短期間使用する場合もあります。疼痛が続く場合は年齢などにより杖歩行が必要な場合もあります。
 根治的な治療は、年齢が若い場合は骨切り術という手術が行われます。浅い骨盤側の骨を切って屋根を大きくするように移動して固定します。身体的な負担は大きいですが、自分の骨をそのまま利用できるというメリットがあります。中高年になってから根本的に治すには人工関節置換術が主流となっています。
あまり早期に行うと10〜20年後に再置換術が必要となることもありますが、最近は人工関節の器機、手術手技ともに向上していますのでかなり順調に症状が緩和しています。
 股関節疾患には、他にもいろいろあります。腰椎などから股関節周囲へ放散痛が生じている場合もあります。まずは診断をしっかりすること。早期には筋力アップやダイエット、生活の見直しなどで症状が緩和する方も多いです。また、構造的に股関節に症状が出やすいので長期的に人生のプランというものも少し考えてみる必要があります。

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