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2010年3月10日 (水)

ビスフォスフォネート

 骨粗鬆症の予防は、カルシウムなどの積極的な摂取や運動療法が基本です。しかし実際に骨粗鬆症になると骨折の危険性が増えるので積極的な治療が勧められています。骨折の危険性が高い状態の方や、実際に骨粗鬆症に伴うような骨折を起こしたことのある方では内服治療を行います。
 現在、骨折予防効果が高いとされているお薬はビスフォスフォネート製剤とラロキシフェンという薬です。骨折防止効果としてはビスフォスフォネートという薬が最も高いと言われています。当院でも処方しています。ビスフォスフォネートは破骨細胞という細胞の作用を弱めるお薬です。以前からごく稀に顎骨壊死という副作用の可能性が議論されています。歯科で抜歯するときなどに10万人に1人くらい頻度で顎の骨が露出してしまうというような副作用が生じる可能性があると指摘されています。
 最近、長期にビスフォスフォネートを内服していると、骨の構造が変化して骨密度は上昇しても逆に骨折しやすくなる可能性があるという報告がアメリカでありました。それでは本末転倒になってしまいますが頻度はかなり少なく、まだ検証段階ですが注意しておく必要がありそうです。学会では長期内服での骨折予防効果が支持されています。
 顎骨壊死の可能性も長期内服で高くなる可能性が言われており、基本的にビスフォスフォネートは2〜5年程度内服したら休薬し、またある期間おいたら内服するという使用方法が適切なのかもしれません。当院では今までも、数年内服したら休薬していただいたりしていますが今後も一定期間の内服で経過観察するようにするかご相談しながら治療したいと思います。
 また、半年から1年くらいで血液中や尿中のカルシウム濃度なども測定して効きすぎていないか確認することも必要です。内科などでも採血していると整形外科で採血するのがなかなか難しいこともありますが、健診や内科での採血では尿中カルシウム濃度など測定されることはまずないので整形外科的に検査することもお勧めします。
 骨粗鬆症は高齢者の骨折の大きな原因となっており寝たきりに繋がる重要な疾患であるという認識が確認されていますが、その治療法はまだこれからも変わってゆく可能性があります。
 このような情報を掲示すると不安を助長してしまう恐れもありますが、最新の情報をお伝えすることは大切なことだと思います。冷静に適切に対応していく必要がありそうです。

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