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2010年3月 4日 (木)

ひょう疽

 爪の脇から指腹部が急に腫れてきてズキズキと痛い。こんな場合は細菌が入って感染してしまった状態の場合が多いです。主に爪の周囲が腫れている場合は「爪囲炎、爪周囲炎」とも言います。「ひょう疽」で検索してみると、頭の方にはこの爪周囲炎の解説が多く載っています。しかし、整形外科的には爪周囲炎とひょう疽はやや意味合いが異なるように思います。
 爪周囲に感染が留まっている場合はまだそれほど重症ではありません。と言ってしまうとやや語弊があるかもしれませんが、皮下に膿が溜まっていない場合は抗生物質の投与で収まる場合もあります。もし膿が溜まっている場合(膿瘍と言います。)は注射針で抜くか、切開して膿を出すと比較的順調に収まります。
 整形外科的に「ひょう疽」というのは、さらに感染が指腹部(指先の手のひら側)に及んでしまった状態を指すことが多いです。指腹部の皮下は少し特殊な構造をしていて、皮膚から骨方向に縦に隔壁が並んでいます。この隔壁間のブロック毎に細菌が侵入してしまうと、激しく痛んだり抗生物質の内服が効きにくかったりします。
 最近ではエコーで観察し、膿瘍が形成している場合はもちろんはっきりした膿瘍ではなくても腫れが強い場合は早期に切開した方が早期によく治ります。指腹部の感染では、隔壁を確実にすべて切開して感染の残るブロックをなくすことが肝要です。麻酔して切開するのは忍びないと思って、少し内服で様子を見ましょうということにすると翌日や数日後にもっと腫れて来院するということになることがあり、かえって申し訳ない思いをすることもあります。
 膿は出す。これは本当に基本的なことです。

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