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2010年3月18日 (木)

バネ指

 手を握って開こうとするとひとつの指が最初伸びず、コキンとひっかかりがはずれて伸びるという症状を「バネ指」といいます。典型的なひっかかりが生じないまでも、指が曲げにくい、伸ばしにくいなどという症状で来院される方もいます。第2関節でひっかかると思っている方が少なくないのですが、実際は手のひらの部分の腱鞘でひっかかっています。腱鞘とは、指を曲げるときの腱が通るトンネルのようなものです。この部分が何らかの原因で炎症を起こすと、痛みよりもひっかかり現象を生じることがあります。
 一度ひっかかり現象が生じるとなかなか軽快しないことが多いです。発症してまだ間もない場合で症状が軽い場合は炎症を抑える外用剤を塗ったり手作業を減らすようにして経過観察していただきます。ひっかかり現象が強い場合は腱鞘内にステロイド注射をするのが大変効果的です。1回の注射で治まる方もいますが、数ヶ月から半年で再発することも少なくありません。この場合、3回程度までは間隔を空けて注射することが可能です。それでも症状がとれない場合は腱鞘切開術という局所麻酔の手術が必要です。
 バネ指で温熱や低周波などの物理療法を行うことの効果は実感できないので、当院ではリハビリなどは指示しておりません。
 以前、バネ指の方で関節リウマチの診断がついて抗リウマチ薬を使用するようになったらバネ指も軽快した方がいました。かつ膜の増殖やガングリオンなどのためにひっかかり感がでている場合も時に経験します。

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