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2010年4月28日 (水)

梅雨のような4月

 この4月は梅雨のように雨が多かったですね。寒暖の差も激しく、体調を維持するのが難しかったような気がします。花粉症の方には少しよかったのかもしれません。
 天気が悪いと、関節痛や神経痛の方は調子がよくないと言います。科学的ではないと思いますが、気圧の関係で関節内の圧力が影響を受けるとかいう話を聞いたこともありますが本当のところどうなのでしょうね。発症後数日で今日は天気が悪いから痛いよという方もいますが、それはすこし早すぎるのではないかと思います。あくまで慢性期の話だと思います。
 ゴールデンウィークに突入することですし、そろそろ晴れの日が続いてほしいものです。

2010年4月26日 (月)

好き嫌い

 また事業仕分けというものが始まりました。今までとは違う切り口で無駄を削減していくというのは画期的なことだと思います。あまのじゃくなもので、四面楚歌の中仕分けに臨む法人の方々が少し可哀想すぎるような気がします。
 最近、メディアに好かれているか嫌われているかでここまで世の中の渡り易さが違うのかと痛切に感じることがあります。税金が投入されている法人の幹部の報酬が高すぎるということでことごとく削減とされています。しかし、自社製品を販売するのに1台当たり数十万円の補助金を投入されている企業の幹部報酬はいかほどなのでしょうね。
 我々開業医も昔からメディアには嫌われた存在です。この4月から診療所も可能であれば24時間365日電話対応するよう、ワークライフバランスが語られている職場からお達しが出ました。このギャップには驚かされます。地域貢献加算。子育てが終わってから対応するべきか、悩ましいところです。

2010年4月22日 (木)

強剛母指

 ときどき、赤ん坊の親指が曲がったまま伸びないという症状で来院される方がいます。恐らく出生時からの症状かとは思いますが、気づかれるのは指をよく動かすようになる頃なので1歳くらいでしょうか。
特に痛がったりはしません。親指の第1関節(IP関節といいます)が屈曲した状態で、大人が伸ばそうとしても伸びません。
 よく観察すると、親指の第2関節(MP関節といいます)の手のひら側に固い結節が触れることが多いです。病態としては、母指の屈筋腱が腱鞘の近くで肥厚して結節状となり、腱鞘を通り抜けられないことによってIP関節の伸展が妨げられます。
 関節自体には異常がないことが一般的です。自然に軽快することもあるので、年長くらいまではそのまま経過観察するのが一般的です。経過観察の結果改善してこない場合、腱鞘切開という手術が必要になります。専門医がきちんと行えば簡単な手術の一つですが、小さい指に行う上に指神経などの走行にも十分注意しなくてはなりません。当院では基本的に手術を要すると判断した場合は手の外科へ紹介しています。
 指の奇形など他の疾患ではないかも鑑別診断としては必要です。

2010年4月17日 (土)

皮膚科が混む時期になってきました

昨日は季節外れの雪に驚かされましたが、今日、皮膚科は混みあいました。

お待たせして申し訳ございません。

春から夏にかけて、アトピー性皮膚炎の悪くなる時期です。花粉症に伴い、顔の皮膚炎がひどくなるかたが大勢いらっしゃいます。また、とびひや、虫さされもちょこちょこいらっしゃいます。

このあいだ暖かい日に水たまりをみてみたらボウフラが沸いていたので、もうこんな季節かと思っていたらやはり虫さされの方が数人いらっしゃいました。

紫外線が強くなる季節でもあり日光過敏性皮膚炎の方もみえました。

昨日は冬に逆戻りでしたが、確実に季節は移ろいでいると実感する今日の皮膚科外来でした。

2010年4月13日 (火)

コンパートメント症候群

 筋肉は、骨と筋膜という硬い膜に囲まれています。この囲まれた空間をコンパートメント(区画)といいます。筋膜はほとんど伸びない硬さなので、筋肉が何らかの原因で腫れ上がってしまうと内圧が異常に上昇してしまいます。その結果、その内側にある筋肉、神経、血管が障害されてきます。この状態をコンパートメント症候群といいます。原因としては骨折や筋挫傷など強い外傷のことが多いです。以前に、出血傾向のある方がはっきりした原因もなくこの状態になり、緊急で血腫を除去したこともあります。
 有名なものに、前腕の骨折などに伴うフォルクマン拘縮や下腿の骨折後などの下垂足などがあります。ギプス固定後に生じることもあります。
 症状としては、腫れ、局所の激しい痛み(一晩眠れないほどです)、しびれ、その先を動かせない運動麻痺、血流障害などがあります。外傷後などに生じる急性型とスポーツなどで生じる慢性型があります。
 急性型で疼痛が激しかったり神経・血流障害を生じている場合は緊急で筋膜切開という手術をしないといけません。重症な例では発症後6~8時間以内に手術をしないと神経障害や筋肉の障害の後遺症が残ってしまうことがあります。
 骨折した後や強い打撲、筋肉の損傷を起こしたらまずは安静、患肢の挙上、アイシングを行うのはコンパートメント症候群の防止のためでもあります。
 コンパートメント症候群は重症の場合かなり痛いので救急を受診されると思いますが、我慢できる中等症でも、少なくとも6時間以内には一度医療機関を受診すべきと思われます。後遺障害は回復が難しく、初期治療に時間制限のある疾患のひとつです。

2010年4月12日 (月)

子供の入学

4月からやっと新生活がスタートしました。上の子は中学1年生に、2番目の子は小学1年生になりました。

2人とも反応が対照的です。上の子は初めての電車通学、初めての学校、初めての友達に不安いっぱいで、みていてもおかしいぐらいです。忘れ物の多い子ですが、持ち物を何度も確認したり、通学の行き方を確かめたり・・・。それもその日の朝にやるので、母親はこの忙しいときに!といらいらしてしまいます。早くリラックスしていけるようになれればと思います。

2番目の小学生ははりきって本当に楽しそうです。保育園で一緒だった子と何人か同じクラスで近所の子とも同じクラスでした。結構運がいい方なのでしょうか。しかし、登校3日目の朝におたふくになり、登校2日のみでいまは休んでいます。早く学校に行きたいようです。

母親の私は早起きしてお弁当をつくるのがちょっとつらい日々になりそうです。早くこのリズムに慣れなければと思います。

2010年4月 8日 (木)

医学生症候群?

 正確な呼び名かどうかわかりませんが、医学生症候群というものがあります。まだ実際の診療経験がない医学生がさまざまな病気を授業で学ぶと、自分もその病気なんじゃないかと不安になってしまうことがあります。みぞおちが痛いと胃がんではないか、左腰背部が痛いと膵がんではないか、頭痛がするとくも膜下出血ではないかという具合です。
 最近ネットで様々な疾患のことを簡単に調べることができるようになって、一般の方にも医学生症候群が広がっているような気がします。自分はネットで調べたら「〜〜」という病気だと思うのですがどうでしょうか。という具合です。なかには「少し違うと思いますよ」、と話すとそんなことはないと明らかに不満そうな表情を浮かべる方もいます。
 実際には例えば「痛い」といっても「痛さ」の種類にはいろいろあって、全く違う自己診断をされていることが非常に多いです。こればかりは他の所見も含めた全体像の中の1症状なので教科書的に明確に記載することはできず、診断にはやはり医師としての経験が必要かなと思います。
 私も医学生のころ重篤な病気じゃないかと不安になり、悩んだあげくに病院を受診して「何ともない」と言われてスカッとしたことがありました。悩むくらいなら一度しっかり医療機関で診断を受けてみた方がよいと思います。
 
 

2010年4月 5日 (月)

かーさん加算が嵩んでます。

 この4月から、医療機関が詳細な明細書を出すことが原則的に必須となりました。システム上無理な場合は7月まで猶予期間があります。当院のシステムもまだ対応できておらずご迷惑をおかけして誠に申し訳ありませんが詳細な明細書はまだ発行できません。7月までには何とか対応したいと思います。
 この明細書発行体制加算もそうですが、医療費は本当にあきれる程細切れになっていて基本料に様々な加算が積まれています。定食で例えるとA定食700円という領収書をもらうのが一般的だと思いますが、医療的に言うとご飯代が基本料金で、調理加算+みそ汁加算+塩焼き加算+サラダ加算+ガス代加算+お茶加算+漬け物加算+店内テレビ雑誌設置加算、以上合計700円というところでしょうか。診療所ではまだそれほどでもないですが、入院したらものすごいことになっています。
 詳細な明細書には他にも意見が分かれることがあります。詳細な明細書には抗がん剤なども明記されることになります。もう告知しないという選択肢は許されない時代になりました。また、ブロック注射が注射や処置ではなく手術に分類されているなど理解しがたい設定も存在します。「手術なんて受けていない!」と受付で怒らないようにお願いいたします。明細書発行体制加算も「詳細な明細書なんていらない。」とおっしゃっても体制が整った医療機関では自動的に加算されます。国が決めたことですので…。

2010年4月 2日 (金)

ルパン

 先日ついに銀座のルパンに行ってきました。と言ってもわかる人にしかわからないと思いますが、とあるバーです。学生時代からいつか行ってみたいと思っていたのですが、その扉を開く勇気がなかなか出ず20年近くが経ってしまいました。
 銀座・ルパンと言えば、戦前は川端康成や小津安次郎などが通い、戦後は太宰治や木村伊兵衛が訪れたという所です。扉を開けて階段を下りて行くと店内は意外な程にシンプルでした。音楽もなく装飾品もあまりありません。その代わり時代を感じるバーカウンターと電燈。壁自体も何か昔の雰囲気が塗り込まれたような感じがしました。
 銀座の近くは私の田舎のような所なので昔から好きなのですが、最近は新しいお店にはあまり興味が湧きません。どの街に行っても同じようなブランドのお店が並んでいるような感じがするのは私だけの錯覚でしょうか。路地とかを中心に銀ブラをする方が楽しいのはもう中年になった証拠でしょうか。

2010年4月 1日 (木)

新年度

 今日から新しい年度が始まりました。今年は診療報酬改定があり、電子カルテがうまく動くかどうか心配しましたが今のところ大きな不具合もなくほっとしました。
 今年の診療報酬は病院が大幅アップ、診療所は引き続きダウンとなりました。これで診療所は5回連続10年間減収処置です。まあ、開業医が何を言ってもまともには聞いてもらえない世の中なので仕方が無いところなのでしょう。今回はこれだけの不景気、デフレの中で料金が上がって喜ぶのもどうかと思いますが。
 何はともあれ、当院には心強い職員が加わりました。今年度も着実に診療していこうと思い直しているところです。

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