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2010年4月13日 (火)

コンパートメント症候群

 筋肉は、骨と筋膜という硬い膜に囲まれています。この囲まれた空間をコンパートメント(区画)といいます。筋膜はほとんど伸びない硬さなので、筋肉が何らかの原因で腫れ上がってしまうと内圧が異常に上昇してしまいます。その結果、その内側にある筋肉、神経、血管が障害されてきます。この状態をコンパートメント症候群といいます。原因としては骨折や筋挫傷など強い外傷のことが多いです。以前に、出血傾向のある方がはっきりした原因もなくこの状態になり、緊急で血腫を除去したこともあります。
 有名なものに、前腕の骨折などに伴うフォルクマン拘縮や下腿の骨折後などの下垂足などがあります。ギプス固定後に生じることもあります。
 症状としては、腫れ、局所の激しい痛み(一晩眠れないほどです)、しびれ、その先を動かせない運動麻痺、血流障害などがあります。外傷後などに生じる急性型とスポーツなどで生じる慢性型があります。
 急性型で疼痛が激しかったり神経・血流障害を生じている場合は緊急で筋膜切開という手術をしないといけません。重症な例では発症後6~8時間以内に手術をしないと神経障害や筋肉の障害の後遺症が残ってしまうことがあります。
 骨折した後や強い打撲、筋肉の損傷を起こしたらまずは安静、患肢の挙上、アイシングを行うのはコンパートメント症候群の防止のためでもあります。
 コンパートメント症候群は重症の場合かなり痛いので救急を受診されると思いますが、我慢できる中等症でも、少なくとも6時間以内には一度医療機関を受診すべきと思われます。後遺障害は回復が難しく、初期治療に時間制限のある疾患のひとつです。

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