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2010年5月19日 (水)

新しい骨粗鬆症?

 今日のためしてガッテンの題名が「新しい骨粗鬆症」だったので、どんな内容なのか興味をもって見てみました。骨密度が高くても背骨が知らないうちに折れてしまうということで、結論としては主に糖尿病に伴う骨質の低下から来る脆弱性骨折のことを新しい骨粗鬆症と言っていました。その他にも動脈硬化や高脂血症も注意が必要とのことでした。要するに内科的な疾患による骨粗鬆症を特集した内容でした。
 これは以前から知られている状態ではあります。最近、立体構造などを詳細に検査して骨自体の構造や強度計算ができるようになったことが新しいものを思います。ただ、これらの検査は臨床的にはまだほとんど使用されておらず評価が困難です。現実的には我々整形外科医が脊椎のレントゲンを見て脆弱性骨折があるかどうか、折れそうな骨かどうかを評価するのが一番実際の症状と合致するような気がしますが手前味噌でしょうか。
 少なくとも骨密度だけでは評価できないことはわかっていただけたでしょうか。脊椎圧迫骨折後の死亡率が8倍にもなるというのも不安かと思われますが、それ以前にやはり寝たきりになるとご本人ご家族とも大変ですので骨折を予防する食生活、運動、治療は積極的に検討した方がよいと思います。
 

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