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2010年7月26日 (月)

脊髄空洞症

 脳から手足へ行く神経は、脊椎(背骨)の中を通っています。脊椎の中の脊柱管という通路を通っている神経を脊髄と言います。脊髄は脳と同じ中枢神経で一度損傷を受けると再生が困難です。
 脊髄の病気にもさまざまあります。椎間板が突出して脊髄を圧迫してしまう病気が椎間板ヘルニアです。脊柱管が狭くなり脊髄を障害する病気は脊柱管狭窄症といいます。その他に脊髄にも梗塞を起こすこともありますし、硬膜外血腫が生じることもあります。
 「脊髄空洞症」とは、脊髄という神経の中央に水が溜まってしまい、それが拡大することで脊髄が中央から障害されるというような疾患です。最初は手のしびれなどを生じます。胸部にも知覚障害が生じることもあります。また、小児では側弯症が症状として見られる場合もあります。
 小児で側弯が生じたら、二分脊椎などの有無とともの空洞症の有無もチェックすると万全なのですが全員にそこまで検査をするわけにもいかず、主には手のしびれなど神経症状を有する場合に精密検査をすることとなります。
 原因としては、脊髄損傷後の空洞症と、それ以外に大きく分けられます。それ以外にはチアリ奇形、癒着性クモ膜炎、脊髄髄内腫瘍などがあります。整形外科医が頻回の硬膜外ブロックをあまり好まない原因は、脊髄周囲での癒着のやっかいさが身にしみているためだと思います。
 症状だけで最初から診断することは不可能で、脊椎MRI検査をして初めてわかります。
小さい空洞の場合はそのまま経過観察することになります。脊髄液の圧力が上がらないよう力みを伴う動作をなるべく控えるようにするなどの注意があります。チアリ奇形というのは脳の一番下(頚髄との境界)が頭蓋骨よりやや下に下垂しているようになっている状態を言います。この疾患に伴った空洞症では、後頭下での圧力を下げる手術が行われます。その他には空洞と他の部位にチューブをつなぎ圧力を下げる手術もあります。
 日常で心配する必要はありませんが、感覚障害が持続するという状態は病的ですので放置しないで一度医療機関を受診して相談した方がよいと思います。

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