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2010年9月25日 (土)

急に涼しくなりました。

 今週は雨も降り急に涼しくなりました。昔から天気の崩れる時や季節の変わり目に関節痛や神経痛が悪くなると言われています。印象としてもやはり季節の変わり目に痛みがひどくなったと言って来院される方は少なくないような気がします。科学的な根拠は恐らくなく、気分的なものもあるのかもしれません。関節の中には水が入っていて、脊髄も脳脊髄液の中を通っているので気圧の変化が影響するという俗説を聞いたこともあります。
 今までは暑すぎて外出もほとんどしていなかったというご高齢の方が来院されるようになってきました。
酷暑の間どうしても運動不足になりがちで、これから涼しくなったらまた歩いたり運動量を回復させていただけるとよいと思います。

2010年9月22日 (水)

過ぎたるは及ばざるがごとし

 最近は健康補助食品やサプリメントを利用している方も大変多いものと思います。医師としてはどこまで語るべきなのか迷うところもありますが、整形外科領域でひとつ注意していただきたいことがあります。それは、カルシウムやビタミンDには摂りすぎることもあるということです。
 骨粗鬆症の予防や治療にカルシウムやビタミンDは欠かせない栄養素で、処方することも多いのですが
漫然と摂取していると重篤な副作用を生じることもあります。その多くは腎機能障害です。特に日本人はカルシウムやビタミンDの許容量が欧米人に比べて少ないのではないかと個人的には思っているのですが、採血と尿検査をしてみるとカルシウム濃度が正常上限を超えてしまう方が時々います。血中、尿中のカルシウム濃度が高すぎる状態が続くと腎臓の機能を障害したり結石ができたりします。腎機能障害は軽い疾患ではなく細心の注意が必要です。
 カルシウムやビタミンDを通常の食事以上に摂取している場合はときどき検査をすることをお勧めします。一番よいのは血中・尿中の濃度を測定することですが、少なくとも検診で腎機能障害が生じていないかは毎年受けた方が安全です。
 よく宣伝で自然の食物の数百個分の栄養素が入っているとか自然の食品の数倍の栄養素が入っているとありますが、そんなに食べて体によいのかどうか。実際に該当する食品を数百個食べてみるとわかるのかもしれません(冗談です)。

2010年9月20日 (月)

不整脈

 8月終わりくらいから何か調子が悪く、飲み過ぎたかなと思って過ごしていました。しかしどうも胸がゾワゾワするようで、どうやら胃ではなさそうな雰囲気です。そうすると心臓か?と思いちょっと心配していたところ、ドクッと脈が飛ぶのを自覚するようになりました。別に胸が痛くもなく運動しても大丈夫です。一応心電図をしてみたところ不整脈が出ていました。
 40歳を越えるといろいろ体に問題が生じるものですね。子供の頃から体にはあまり自信がない方ですがまた一つ持病が増えてしまいました。といっても病気とまでは言えないくらいの軽い不整脈ですが。
 小心者の私にすると、動悸というのはかなり不安なものです。救急病院で当直をしていると大きな問題がないのにちょっとした症状で救急にかけこんでくる患者さんもいて、心臓神経症という病名もあるほどですがそういう方の不安な気持ちがよく分かりました。
 念のためホルター心電図(24時間心電図)も行ってみました。24時間も電極を貼っていると一部かゆくなりましたが、結構つらくない検査であることもわかりました。せっかくホルター心電図を貼ってあるので自転車で坂道を全力で上がってみたりお酒を飲んだりしてみましたが、大きな問題はありませんでした。循環器内科の先生に診てもらっても様子を見てくださいとしか言われないような状態です。不整脈にはストレス、カフェインやお酒は避けてくださいということになっているので、しばらく早寝をしてコーヒーやお酒は飲まないようにしてみましたが、無理して控えることの方がストレスですね。
 不整脈にもいろいろ種類や重症度があります。 そのまま経過観察となる不整脈から治療が必要な不整脈まであります。 不整脈の心配がある場合は一度心電図、ホルター心電図を行ってみることをお勧めします。

2010年9月15日 (水)

いわゆる”脂肪のかたまり”について

みなさんが、よくいう”脂肪のかたまり”。なにかご存知でしょうか。
体のあらゆるところにできる、皮下のできもののことです。正式には粉瘤、アテローマなどといいます。
皮膚の下にできる、垢と皮脂の入った袋のことです。
原因はありませんが、何個もできる体質の人もいます。
ニキビの親玉みたいなもので、押すと臭い汁や、粥状のものがでたりします。
できたときは痛くもかゆくもないので、放っておく方がほとんどです。
でも、半年から数年かけて徐徐に大きくなって行きます。
ここで、皮膚科にいらっしゃると、手術をお勧めいたします。なぜなら、徐徐に大きくなっていくか、もしくは二次感染を起こして赤く大きく腫れ、ひどく痛くなるかどちらかだからです。
夏場は二次感染のおこしやすい時期です。何人も赤く腫れてきた方がいらっしゃいました。
その場合はやはり切開して膿を出した方が早く治りますので、切開術を行いました。
赤く腫れてしまうと、麻酔が効きづらく、かつ膿を押し出しますので、手術中痛い場合もあります。傷もきたなくなり、傷の治癒も遅くなります。
やはり小さいうちに手術でとってしまうのがいいかなと思います。麻酔さえがまんすれば、術後の痛みもほとんどなく、1週間後の抜糸ですべておしまいですよ。

2010年9月12日 (日)

学会に参加してきました。

 9/11は整形外科を休診にして学会に参加させていただきました。整形外科と内科の境界領域にある疾患についてなのですが、やはり内科系の発表と外科系の発表では趣が異なっていて面白いものです。
 大学病院からの発表は重症例が多く、診療所に初診される時のような発症早期についてもう少し聞きたかったのですがその様な発表は少なく少し残念でした。
 PET/CT、HLA検査など高額な検査。生物学的製剤の投与など高額な治療。勉強にはなりましたが大変な時代になってきたものです。医療費の問題もこれからより大きな問題になりそうな印象を持ちました。
 学会参加で吸収したものを明日からの診察で生かして行きたいと思います。

2010年9月 9日 (木)

多剤耐性菌

 また多剤耐性菌の問題が大きく報道されています。またまた、抗生剤の乱用が一因だとの見解が載っていました。警察まで介入していて、やるせない思いをしている医師は多いと思います。
 多剤耐性菌の問題を把握せずに働いている医師など、今時いないでしょう。新型インフルエンザの時のように、どれほど防ごうとしても細菌を完全に防御することはできません。いかに院内感染させないか、大きな病院では日々対策に追われているのが現状です。もちろん集団感染するのは防がなければなりませんが、集団感染が起こってしまったら警察が介入するのが妥当なのでしょうか。航空機事故の時の事故対策委員会などのように外部の専門家集団が調査するような体制を作ってほしいと思います。
 総合病院には、抗生剤を使用しなければ亡くなってしまう重症患者さんがたくさん入院しています。十分な抗生剤を使用しないで不幸な転帰となれば、治療ミスとして問題となるでしょう。多剤耐性菌の問題は国際的な広がりもあり、いたちごっこを繰り返す非常に難しい問題となっているのです。

2010年9月 6日 (月)

暑い日がつづきます

暑い日がつづきます。まさに異常気象だと体で感じますね。

最近またとびひがはやってきました。暑い日と関連がふかいのですが、学校、幼稚園がはじまり、プールの機会がまた増えたのも一因かもしれません。

今年は、夏初めごろにとびひになった方がまた再発(再感染?)することも多いように思います。

おかしいなと思ったら早めに受診してください。(そういえば、帯状疱疹の患者さんも多いです。暑さのため??)

2010年9月 3日 (金)

死滅回遊魚

 熱帯地方から暖流に乗って日本近海にやってきて、越冬できずに死んでしまう魚を死滅回遊魚と言います。
 今年の夏、我が家はこの死滅回遊魚捕りに熱中していました。チョウチョウウオやスズメダイなど、色とりどりの魚達が東京近辺にもたくさんいるのですね。子供の頃は気づかなかったような気がするのですが。
 と言っても、ほとんどは息子が捕まえた魚達です。自分で捕まえようとしても岩の影などにすぐ隠れてしまいなかなか捕まらないものです。もう圧倒的に息子の方が捕まえるのがうまくなってしまいました。遊びにしても息子に追い抜かれるのは寂しくもあり頼もしくもあり複雑なものですね。

2010年9月 1日 (水)

転移性骨腫瘍

 整形外科の診療所で診断する病気で最も重い疾患のひとつはやはり腫瘍です。骨自体の腫瘍よりも圧倒的に他の臓器から転移した骨腫瘍が多いです。
 骨腫瘍だからといって、特別な症状を呈することは多くありません。大抵は腰痛、関節痛など一般的な症状です。しかし何か普通の疼痛と印象が違う、ということはあります。これはもう勘でしかないのですが。
 安静時痛や夜間痛がないか、徐々に増悪していないか、内科的な症状や体重減少がないか、などなどお聞きするのは腫瘍性疾患を見逃さないためです。それでも最初はわからないこともあります。腰痛などは最初から全例MRIを行えると安心なのですが。そんなことをしては自己負担も国の医療費も大変なことになってしまいます。
 疼痛が軽減しない、繰り返すなどの場合レントゲンで再検査したりMRIや採血などの検査を追加した方が安全です。一応目安として疼痛などの症状が3ヶ月を超えたら精査することをお勧めします。
 転移性骨腫瘍は診療所で治療することは難しく、専門病院への紹介となります。最近は化学療法や放射線治療、ホルモン療法などが進歩してきており転移であってもコントロールできることもあります。紹介する側としては何とか治療効果が出て安定することを願うしかできないのはつらいですが、前向きに希望を持って日々過ごされることを祈っております。

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