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2010年10月29日 (金)

若木骨折

 2〜3歳くらいから小学生の子供が、数日前から手首を痛がって治らないということで来院された場合、
内出血や腫れがほとんどないと親としては本当に痛いのか疑問を持つことが少なくありません。
 こんな時、実は骨折しているという場合が少なくありません。ボキンと折れている場合は受傷時から痛くすぐに受診されるのですが、子供の骨はまだ柔らかいので竹を折ろうとしてミシッとなるように骨折することがあります。このような骨折を「若木骨折」と言います。
 レントゲンを撮って少し曲がっていたりミシッとなっているのを見て、「本当に痛かったんだ〜。」と言われる親御さんもいます。明らかに曲がっている場合は整復が必要です。大抵それほど不安定ではないので骨が安定するまで1〜3週間程度副木固定をして治療します。
 子供は正直なもので、子供が痛いと言ったら特殊な場合を除いて痛みの原因があるものです。まずは信じてあげてください。軽い痛みでも少し経過を見て続くようなら受診することをお勧めします。
 

2010年10月25日 (月)

冷え性

 だいぶ寒くなってきましたが冷え性の方々の調子はいかがでしょうか。こう言ってはなんですが、私もかなり冷え性のプロです。私が靴下を履いていないのは足が水に浸る時だけです。お風呂に入るか、海や川に入るか。寝る時はもちろん、温泉に入った後も靴下だけは脱げません。もう皮膚の一部のようです。今年の夏は暑かったですが、靴下を履いたまま寝た上に足にはタオルケットを掛けておりました。
 しかし、冷え性だから困るという自覚はほとんどありません。足が冷えて困るという感覚もよくわかりません。困るのは氷上のワカサギ釣りの時くらいでしょうか。
 冷え性で困るという患者さんはたくさんいます。しかし、実際に病的な冷え性で困ることはどの程度あるのでしょうか。皮膚科的には凍傷になると問題です。整形外科的には四肢の血流障害が実際に生じていると問題です。
 印象として、血流障害を生じている方はあまり自分のことを冷え性と言わないような気がします。足冷たいですね〜と言っても、そうですか?という感じです。逆に冷え性を自認している方では西洋医学的に病的意味のないことの方が多いです。
 冷え性で心配な方は、一度病的な意味があるのかどうか診察や検査をしてみるとよいと思います。通常の冷え性の方は、どちらかというと運動や体質改善をするのが一番だと思います。治療するとしたら漢方を使うとか、ビタミンEや自律神経系の薬を使ってみるとよいことがあります。もし病的な冷え性、つまり血流障害があるようなら血流を改善する薬を使うか重度の場合は血管外科での精査・治療が必要です。少し歩くと足がしびれたりして立ち止まる(間欠跛行)を生じてる場合と、手指や足趾が蒼白になったり青っぽくなったりしている場合はなるべく早く医療機関を受診するようにしてください。また、実際に血流障害のある方は患肢にカイロを当てないようにしてください。低温火傷を生じると重症になる可能性が高いです。
 かく言う私がどうしているか。もうこたつに足を入れてぬくぬくしております。こんなんじゃいけないと思いつつ、人間自分には甘くていけないですね。今年の冬は乾布摩擦でもしてみようかな。
 

2010年10月23日 (土)

古城の芝

 ヒトは経験を積み重ねて成長していくものなのでしょうか。
 昔、旅をしていて古城に立ち寄った時のことでした。数百年前から変わらぬであろうその古城の芝から
「おまえはそのまま旅していくがいい。私はずっとここに居る。」と言われた気がしました。
 その時から、私の中では経験を積み重ねるということに疑問符が付いています。ヒトは経験しないと成長していけないのか。それは人間にとって長所ではなく短所なのではないか、と。
 経験しないとわからないから、ヒトは毎世代戦争を繰り返してしまうのではないか。他国に生まれてみないと他国の人々の気持ちは理解できないのでしょうか。完全に自然の潰えた地球に暮らしてみるまで地球環境のすばらしさを理解できないのかもしれません。
 身体障害者の病院に勤めていた時、頸椎から下が自力でまったく動かせない患者さん達とたくさん出会いました。自らの意志で活動することができないという経験。自分にその方々の気持ちを理解することがどこまでできるのか。
 旅を続けていく経験と、一点で思考する経験と。これからの時代には自らの経験を超えていく能力が必要であるような気がします。

2010年10月21日 (木)

農家の方は

強いな〜と思います。鶴川には、昔から農業に従事してきた方が沢山います。高齢になると腰も膝も高度にすり減っていることが多いのですが、来院されても大抵は少し痛いくらいしかおっしゃいません。
痛みに対して耐性が身についているのかもしれません。軟骨がほとんどすり減っても相対する骨同士の噛み合わせが適合しているような感じもします。
ほとんどの方が生涯現役を貫こうとするのではないでしょうか。痛くても畑に出る。認知症になってしまっても気がつくと畑にいるという方もいます。生き甲斐であり責任感でもあるのかもしれません。
何もすることがないという年配の方と比べると心身に張りがあるような気がします。元気に歳を重ねるために、何か重要なヒントがある様な気がします。

2010年10月20日 (水)

美白とは

当院では美白の治療をしています。

美白は日々のたゆまぬ努力が必要なので、守れるのであれば、ためすのもいいでしょう。

日々のたゆまぬ努力・・・それはやはり日焼け対策です。

せっかく美白をしても、日焼けしたら本も子もありません。また、肌の防御のために色が黒くなっているわけですから、それを白くしているのに日焼けをすると、肌に対して危険でもあります。紫外線の強い5月から夏場は、洗濯干しや、子供の送り迎え、水やりなどの数分の日差しもシャットアウトする必要があります。

また、美白には注意が必要です。しみの種類を診断しなくてはなりません。

しみの種類によっては効く治療が違います。逆にわるくなることもあるのです。

しみだと思ったらいわゆるほくろのがん(悪性黒色腫)という場合もあるかもしれません。

美白をするなら一度皮膚科に受診することをお勧めいたします。いちばんいい治療法をアドバイスできると思います。

2010年10月17日 (日)

湿潤療法について

湿潤療法という言葉をご存知でしょうか。

傷を湿潤に保って、(乾かさないようにして)傷を早く治すという治療法です。

ほんの数年前まで消毒してガーゼをつけ、なるべく乾かすというのがスタンダードでした。

しかし、この方法は、治そうとする上皮化細胞までも殺したり、また、せっかく上皮化しかかったところをひきはがす治療だったのです。

そこででたのが、湿潤療法です。生理的食塩水か水道で傷のゴミ、付着したばい菌を洗い流し、そこを湿潤にたもつようなもの、いわゆる創傷被覆材で覆うのです。

いまはかなり一般的になってきて、市販でもさまざまな種類が売られています。

要するに、傷を湿潤に保ちつつ、余計な浸出液を吸ってくれ、とりかえるときに上皮化した細胞をひきはがさない構造であればいいのです。

市販のラップも一つの手ですが、若干難点があります。浸出液を吸ってくれず、まわりからたまにばい菌が入りこみ、二次感染(子供だととびひ)になることがあるからです。ラップでやる場合は汚くなればまめに替え、傷をあらう必要があるでしょう。

市販の創傷被覆材もすこし注意が必要です。それはけがをしてから日にちがすでに立っている場合です。

けがをしてから時間がたった場合、湿潤療法をすると、すでにばい菌がついていて、とびひになることがあるからです。もしくはすでにとびひになっている傷につけるととびひが悪化します。

なおりにくい傷はやはり一度受診する方が早いかもしれません。

2010年10月14日 (木)

消毒液

みなさんはけがをしたとき、消毒をしますか。

傷を市販の消毒薬、ヨードチンキ、イソジン、時には赤チンなどさまざまないわゆる消毒液を使って、”傷がまだ治らない”と皮膚科に受診する方がいらっしゃいます。

最近ためして○○などの番組などで割と知っていらっしゃる方も多いのですが、基本的に傷には消毒液はつかわなくなってきました。

流水や石鹸で洗い流すのが一番きれいになります。

消毒液はたしかにバイ菌は死ぬかもしれませんが、ゴミなどの異物がついていると意味がありません。また、皮膚の上皮化(欠損した皮膚をおおうために新しい皮膚がつくられること)を妨げます。また、時にかぶれることもあります。

診療所でも、けがの場合は消毒液をつかいません。ちいさな異物、ゴミをとるため流水で洗ったり、生理的食塩水で流したりするのです。

習慣とは恐ろしいもので、知ってはいても、実際けがや、やけどをするとつい、使ってしまう方もいるようですが・・・

今度はけがをしても、水道水であらうだけにしてくださいね。その後、湿潤療法をするといいでしょう。(湿潤療法に関しては次回ブログで)

2010年10月12日 (火)

生物多様性と医療

 今年は国際生物多様性年だそうです。生物多様性を脅かすものの一つとして薬剤の原料としての乱獲があるということを知りました。そういう視点で見ると、漢方やサプリもちょっと考えてしまいますね。なるべく化学的に合成された薬剤を使った方が地球にやさしいのでしょうか。
 丁度ノーベル化学賞で日本人が受賞しましたが、その研究成果は薬剤合成にも使われているそうです。世の中いろいろ繋がっているのですね。

2010年10月 8日 (金)

遠位橈尺関節背側脱臼

 手をついて手首を痛めたり手関節を捻った時に、手関節を掌背屈するより回内外(手の平を上にしたり下にしたり回すこと)が困難になることがあります。前腕には橈骨と尺骨という2つの骨がありますが、この間にも関節が存在します。肘側では尺骨が上腕骨と関節を形成し、橈骨頭という部分が回転することで回内外しています。手関節側では橈骨の方が大きく手関節を形成し、尺骨頭が小指側で回転するようになっています。
 この尺骨頭が、橈骨に対して手の甲側へはずれてしまうことを背側脱臼といいます。亜脱臼程度のことが多いのですが、この部位の損傷はなかなかすっきり治らないことが多く注意が必要です。骨折を伴っていたり不安定性が強い場合などは手術の適否を判断するために総合病院の手の外科外来受診が必要です。この部位は一般整形外科では苦手なことが多く、上肢専門医のいる病院がお勧めです。
 亜脱臼くらいで不安定性が高度ではない場合、手の平を上に向けた位置(回外位)で約1ヶ月のギプス固定が必要です。骨折でもないのに肘上からギプスかよ。という不満の表情に耐えながら何とかギプス固定を継続していただくよう努力するのですが、1ヶ月ギプスはしていただけない場合も少なくありません。しかし不安定性が残存した場合、再建術という手術が必要となることもありさらに治療が長期化しますので初期固定をがんばっていただくことが最善かと思います。

2010年10月 7日 (木)

バカボンのパパ

と同い年になってしまったらしいです。そう思うと歳をとったものだなと思います。銭形警部も確か昭和の時代に昭和ヒト桁と言っていたので40歳代?磯野波平とうさんは50歳代らしいです。昔と今の世代感覚はかなり異なっているような感じがします。今の40代が幼いのか若々しいのか。社会としてアンチエイジングが上手く進んでいると捉えるとよいことなのかもしれません。

2010年10月 5日 (火)

湿布の流用

 処方された湿布をご家族や知り合いの方に譲ることは少なくないようです。厳密にはいけないことなのでしょうが、多少融通することは仕方のないことだと思います。
 ひとつ注意していただきたいのは、湿布というのは一般に思われているよりもかぶれたりしやすいということです。自分が大丈夫で調子がよくても、譲った相手がひどくかぶれるということもあり得ます。貼った時に刺激が強かったりかゆくなってきたりしたら早めに剥がして経過をみるようにしてください。
 特にケトプロフェン含有の湿布は国内のテープ剤では一番使われているものですが、光接触皮膚炎を起こすことがあります。頻度は稀ですが、貼ってから数週間後に発症することもありかなり重篤な状態になることもあるので皮膚科医にはよく思われていません。なので当院では第一選択にはしていないのですが、何分使用されている頻度が多いので知り合いに勧められたなどで患者さん本人が希望されることもあり、その場合のみ光接触皮膚炎の可能性をお話した上で処方しています。特に若い方は日光の当たる部位には貼らないようにしてください。
 ケトプロフェン含有の湿布だけは他の人に譲らない方がよいと思います。もし譲った方に重篤な光接触皮膚炎が生じた場合は責任問題や賠償問題に発展しかねません。
 

2010年10月 3日 (日)

インフルエンザ予防接種

今年度のインフルエンザ予防接種が始まりました。今年は季節性と新型の混合接種です。例年より少し早く始まりましたがワクチンには余裕がある様ですので、焦らなくてもよいようです。
当院には実際にインフルエンザに罹患して来院される患者さんはほとんどいらっしゃいませんので、受験前の方でも安心してご予約下さい。

2010年10月 2日 (土)

タバコが値上げになりました。

 さすがにそろそろ禁煙の時流に乗った方がよいと思います。JTという会社も早く事業転換して社名を変更するべきでしょう。これほど明らかに体を害し様々な疾患の原因となり医療費を費やす商品が世の中に認められていること自体不思議なことです。さらに周囲の人の健康も害している訳で、少なくとも人の健康に関わる職業に就いている人間が喫煙しているということはすでに許されないことでしょう。
 おっと、タバコの話題になると自制が利かなくなるところでした。少なくとも生活習慣病の治療をする前に、まずタバコを止めてみましょう。それだけでどれだけ様々な疾患のリスクが減ることでしょう。

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