若木骨折
2〜3歳くらいから小学生の子供が、数日前から手首を痛がって治らないということで来院された場合、
内出血や腫れがほとんどないと親としては本当に痛いのか疑問を持つことが少なくありません。
こんな時、実は骨折しているという場合が少なくありません。ボキンと折れている場合は受傷時から痛くすぐに受診されるのですが、子供の骨はまだ柔らかいので竹を折ろうとしてミシッとなるように骨折することがあります。このような骨折を「若木骨折」と言います。
レントゲンを撮って少し曲がっていたりミシッとなっているのを見て、「本当に痛かったんだ〜。」と言われる親御さんもいます。明らかに曲がっている場合は整復が必要です。大抵それほど不安定ではないので骨が安定するまで1〜3週間程度副木固定をして治療します。
子供は正直なもので、子供が痛いと言ったら特殊な場合を除いて痛みの原因があるものです。まずは信じてあげてください。軽い痛みでも少し経過を見て続くようなら受診することをお勧めします。