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2010年10月 5日 (火)

湿布の流用

 処方された湿布をご家族や知り合いの方に譲ることは少なくないようです。厳密にはいけないことなのでしょうが、多少融通することは仕方のないことだと思います。
 ひとつ注意していただきたいのは、湿布というのは一般に思われているよりもかぶれたりしやすいということです。自分が大丈夫で調子がよくても、譲った相手がひどくかぶれるということもあり得ます。貼った時に刺激が強かったりかゆくなってきたりしたら早めに剥がして経過をみるようにしてください。
 特にケトプロフェン含有の湿布は国内のテープ剤では一番使われているものですが、光接触皮膚炎を起こすことがあります。頻度は稀ですが、貼ってから数週間後に発症することもありかなり重篤な状態になることもあるので皮膚科医にはよく思われていません。なので当院では第一選択にはしていないのですが、何分使用されている頻度が多いので知り合いに勧められたなどで患者さん本人が希望されることもあり、その場合のみ光接触皮膚炎の可能性をお話した上で処方しています。特に若い方は日光の当たる部位には貼らないようにしてください。
 ケトプロフェン含有の湿布だけは他の人に譲らない方がよいと思います。もし譲った方に重篤な光接触皮膚炎が生じた場合は責任問題や賠償問題に発展しかねません。
 

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