今年も暮れてゆきます。
今年も雪の中銭湯に行って紅白を見ながらこの1年を振り返っています。東京生まれの私には、第2の故郷での何とも日本的は年の暮れはうれしいものです。
今年は日本経済も隣国関係も大変な一年でしたね。無縁社会の特集がありましたが、診療所でもそれを実感していました。長く通院していた一人暮らしの高齢な方の認知症を診断したり、一人暮らしの方が亡くなったと警察から連絡があったり。
日本の医療をどうしていけばよいのか、日々考えています。もう根治的に治していかないと近い将来崩壊するかもしれません。団塊の世代を支えられるのかも危うい状態で、私達の世代、ましては子供たちの世代に、今の医療体制では成り立たないでしょう。
一方で、日本人は自国に対してもう少し自信を持つべきなのではないかとも思っています。日本の医療制度はメディアの言うほど悪いものでもありません。北欧などと比べてもよいのではないかと思います。毎年、北欧・欧米在住の方が自国ではしっかりした診断を受けられないからと日本に帰国した際に相談に来られます。日本はむしろ自信を持ってガラパゴス化を貫く覚悟を持った方がよいのかもしれません。
今年の煩悩は除夜の鐘で全て洗い流してもらいましょう。また来年、気持ちを入れ替えて前に一歩進むつもりで。