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2010年12月20日 (月)

診察時の衣服

 昔まだ私が医師になって間もなかった頃、ある病院の整形外科部長は交通事故の患者さんに「パンツ一丁になって。」と言って全身の診察をしていました。症状として後頚部痛のみの若い女性にもです。確かに医学教育では全身所見をとって見逃しのないようにするように教えられます。当時も少し疑問には思いましたがその方がよいのかなという認識でした。
 最近はもうそんなことは許されない時代になりました。全身の診察はおろか、胸部聴診でもシャツの上からすることもあるくらいです。一方で昔は医療訴訟などほとんどなかったのですが最近は見逃しは許されない状況なのですから矛盾しています。
 正確性という面から言うと、やはり直接身体を診察した方がはるかに有利であるのは間違いありません。たとえば腰痛などで、たまに帯状疱疹ということもあるのですがこれは皮疹を見れば一目で診断がつきますが洋服を脱がないとわからないこともあります。
 昔はおおらかでよかったと思います。医師というのは診察の時は身体を解剖学的な視点で見ているものです。あまりはずかしがらずにいて頂けると幸いです。パンツ一丁とは言いませんので。

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