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2010年12月26日 (日)

麻薬系鎮痛剤

 今年、日本でも慢性疼痛疾患に対して麻薬系鎮痛剤が処方できるようになりました。アメリカなどでは以前から広く使用されていましたが、今後は日本でも使用される頻度が増えるものと思われます。
 麻薬系鎮痛剤に対しては各科の医師で印象がかなり異なっているような気がします。腫瘍を専門にする医師や麻酔科の医師では、癌性疼痛に対してすでに広く使用しているので抵抗感が少ないものと思います。一般整形外科医にとっては、病院で当直していて麻薬系鎮痛剤の中毒になった方がその注射を希望しに来院され困ったことなどがあるのでかなり抵抗感があるのは事実です。
 私も病院では使用したことがありますが、本当に最終手段という印象です。今回、慢性疼痛疾患での使用が可能になったので再度当院でも処方できるようにしました。しかし、基本的には最終的な手段でない限りは処方しないことでしょう。主には手術など根治的な手段が専門病院で適応なしと診断されている方、慢性的に強い疼痛があり他のあらゆる薬剤や方法を実際に試みてそれでも強い疼痛を緩和することさえできない状態であることが確認できている方です。しかも長期的に当院に通院していて家庭環境や精神的な安定性を確認できている方でそれまでの処方間隔などがズレていない、つまり的確に内服できていることがしっかり推察される方に限定したいと思っています。今想定しているのは、85歳以上などの方でもう手術の適応はないと病院で言われ、痛くて日常生活動作もままならないという方は少なくありません。このような方ではもう少し中枢性の鎮痛を行っても許されるような気がしています。ただ、認知機能の面などで不安はありご家族の方などが非常にしっかりしていないと処方は難しいような気がしますが。
 上記の条件に適合する方で、その上で慢性疼痛で非常に困っている方は診察の時によく相談していただきたいと思います。

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