光の道構想
日本中を光ファイバーで接続してブロードバンド化するという構想が検討されているそうです。S社のサイトでは電子カルテを無料で提供するとも書いてあります。
全国の医療機関の電子カルテがネットで繋がれたらどれほどすばらしいでしょう。患者さんの情報を共有できれば、検査や処方が重複することもなく診断や治療を病診で連携して進めることができるでしょう。医療の質が劇的にアップすることは間違いないと思います。将来、そういう世の中になるといいなと思います。
しかし、この構想をS社のSさんが言っていることには納得できません。他社製品を独占して莫大な収益を上げている、言ってみれば他人のふんどしで相撲を取っていばっている人に言われたくはありません。まずSIMロックを解除して他のキャリアでもipadが使えるようにしてから言ってほしいものです。今の状態でS社の電子カルテが配布されても、医療システムを独占してさらに儲けようとしているとしか思えません。
さらに、尖閣諸島の動画流失やリークサイトの件でもわかるように、ネットで共有した情報は必ず流失するでしょう。いくらセキュリティーをかけても、情報を意図的に流失させる医療関係者が全国で一人もいないということは確率的にあり得ないでしょう。電子カルテの内容が流失したら、どんなVIPでも有名人でもその病名や病状がメディアに筒抜けになるのは避けられません。悪性腫瘍やSTDや精神疾患も全てをオープンにする勇気が全員にあるのか。その辺もよく考えないといけません。
当院の電子カルテはネットと接続していません。ネット接続型の電子カルテの方が往診でも使える等メリットは大きいと思いますが、情報管理等今のIT技術では不安が拭えないからです。
いつか企業の私利私欲に囚われない連携型の電子カルテにできる日がくることを夢見ています。
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