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2011年1月22日 (土)

石灰沈着性腱板炎

 足の親指の根元の関節が急に痛くなって夜も脂汗をかいて眠れないといった症状は典型的な痛風発作っぽいですが、肩関節にも似たような発作が起こることがあります。足の親指では尿酸結晶が原因ですが、肩の場合は石灰性の結晶が原因のことが多いです。この症状を石灰沈着性腱板炎と言います。
 痛風発作では関節が赤く腫れますが肩の石灰沈着性腱板炎では皮膚までは赤く腫れないのでひどい五十肩と思われることも少なくありません。しかし通常の五十肩では急に夜も眠れないほど痛くなることはあまりありません。発作という言葉が当てはまるような急な激痛を生じたら、どうか民間療法ではなく医療機関を受診するようにしてください。
 診断としては、レントゲンを撮れば白い石灰の結晶がはっきり写ります。多くの場合ははっきりした原因なく石灰性の結晶が沈着するのですが、稀に石灰が生じやすい原疾患のある方もいます。繰り返す場合などは採血等精密検査も必要です。
 診断が確定したら、治療としては炎症を抑える治療をします。最も有効なのはステロイド注射です。多くの場合、脂汗を流す程苦しんでいた患者さんが次の日にはすっきりします。ただ、石灰はしばらく残存することも多くしばらく消炎鎮痛剤の内服を続けます。よく、消炎鎮痛剤はただ痛みをとるだけだから痛くなくなったので次の日に飲むのを止めたと言う方がいます。薬局でこれは痛み止めだから痛くなくなったら飲まない方がよいと言われることもあります。しかし、痛風もそうですが炎症をしっかり鎮めないと治りきらないこともあります。明らかな副作用が生じた場合は仕方がないですが、問題がなければ指示通り短期間は継続した方がよいです。
 稀に、石灰が骨化して結石のように残ってしまうことがあります。症状を生じていない場合はそのままでも問題ないのですが、それによって痛みや肩関節の機能障害を生じている場合は関節鏡などで切除が行われることもあります。
 ちなみに石灰は他の関節や腱鞘内にも沈着し同じような発作を起こすこともあります。手や膝、足の親指でも尿酸ではなく石灰のこともあります。

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