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2011年1月11日 (火)

放射線

 医療では診断や治療に様々な放射線を使っています。数年前にイギリスで、日本は医療での放射線照射が圧倒的に多くそのために日本人の発ガンの頻度を3%押し上げているという推計が発表されました。この報告はかなりインパクトのあるもので、放射線の使用を見直すよい機会となりました。
 こう書くと悪いことばかりのようですが、そういう訳でもありません。日本には欧米に比べてCTやMRI(MRIは放射線ではないのですが)などの高度医療器械が圧倒的多数普及しています。欧米では初診で家庭医やプライマリケア医を受診することになっていることが多いのですが、その場ではレントゲンもないことが多く精密な診断が困難なことも少なくありません。CTやMRIは高度な診断を必要とする場合のみ専門医を経て行われるため、行われることが少なくなっています。日本のように頭痛やめまいで検査を希望しても、医療機関や保険会社に拒否されることが非常に多いのです。
 放射線を使用しているものとしては、レントゲン・CT・骨密度検査・胃などの透視検査・PET/SPECT・カテーテル検査や治療・放射線治療などがあります。放射線の量としては、レントゲンを基準にすると骨密度検査は非常に低く、CTが非常に高くなっています。例えば胸部CTで胸部レントゲンの100倍程度、脳のCTでは1000倍程度になることもあります。放射線は許容量が決まっていて、それより多くなると短期的には白内障になったり男性ですと精子が減少したりする可能性があり、長期的には発ガンの可能性があったりします。
 昔は骨折の手術後はしばらく毎週レントゲンを撮るように教えられていたものです。毎年CTで検診したりすることもありますが、これも見直すべき時期にきているかもしれません。放射線を用いた検査や治療は適応をよく考えて必要最小限で行ってゆくことを肝に銘じないといけないことは間違いありません。

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