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2011年3月26日 (土)

脳梗塞

 脳血管障害には、脳梗塞、くも膜下出血、硬膜下血腫などの種類があります。急な頭痛や麻痺、しゃべりにくさなどで発症します。くも膜下出血は典型的には激烈な頭痛があり、救急に搬送されることがほとんどです。一方脳梗塞は急に手や足が動きにくくなったりしゃべりにくくなったりして発症することがあります。
 診療所にも時々、急に手や足が動きにくくなったということで来院されることがあります。診療所に来院される方では脳梗塞か硬膜下血腫のことがほとんどです。前の日から症状があって、持続しているために来院される方も少なくありません。脊椎疾患や末梢神経疾患でも急に脱力することはあり得ますが、やや臨床像が異なります。
 脳梗塞の疑いがある場合は、脳CTやMRIを行って診断する必要があるので総合病院へ紹介しています。検査の結果脳血管疾患ではないこともあり、そういう場合は患者さん、病院の救急医には申し訳ないのですが、発見が遅れると後遺症が重くなってしまうこともあるため疑いがある場合は積極的に紹介するようにしています。最近の脳梗塞の治療はかなり進歩しており、早期に的確な治療が行われれば後遺障害を軽減できる可能性が高くなります。診療所に自力で来院された方は基本的に梗塞が部分的であることが多く、しばらく入院されて退院後、再診していただけることがほとんどです。
 脳梗塞は、喫煙、血圧や不整脈、高脂血症などのリスクを減らし予防することが重要です。また、発症後はリハビリテーションをして機能をなるべく保つようにされるとよいと思います。

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