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2011年5月31日 (火)

深部静脈血栓症

 深部静脈血栓症とは、主に下肢の静脈に血の固まりができて血流が阻害される病気です。生じた血栓が流されると肺の血管が詰まってしまい亡くなってしまうこともありますので細心の注意が必要です。エコノミークラス症候群として有名になった疾患ですが、さまざまな原因で生じることがあります。
 アメリカでは比較的昔から注意されていた疾患ですが、日本では高度肥満など血栓形成のリスクが比較的低いと昔は考えられていました。しかし私が医師になったころから、主に人工関節手術の重篤な合併症として注目されるようになってきました。今では、整形外科手術の前後にはエアマッサージの様な機器で下肢を圧迫したり弾性ストッキングを使用したり血液をサラサラにする薬を投与したりして予防を厳重に行うようになっています。
 大きな手術以外でも深部静脈血栓症を発症することが稀ではないことがわかってきました。震災時に乗用車で寝泊まりしたりすると下肢の血流が滞って発症しやすいとして、被災地でも予防運動が重要とされています。診療所では、足の外傷後に起こることがあります。外傷そのものの後のことや、骨折などでギプス固定をしている間に生じることもあります。もともと静脈瘤のある方には、誘因なく生じることがあります。
 下肢が急に浮腫んできた時などには注意が必要です。赤く腫れて痛い場合などは血栓性静脈炎ということも考えられます。検査としては超音波検査で血管内に血栓がないかどうかを確認したり、採血でD-dimerという項目を測定したりします。重症の場合は入院加療が必要です。
 足を副木やギプスで固定した際にも、過度に寝込んだり絶対安静にすることなく動かせる関節や筋肉は動かすようにして予防するようにしてください。足のむくみに左右差が生じたりする場合は早めに医療機関を受診し血栓の疑いがないか確認する必要があります。
 診療所でもたまに発見することがありますので、それほど稀な疾患ではないということは少し知っていた方がよいかもしれません。
 

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