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2011年6月18日 (土)

終末期

 この国はどれほど終末期の在宅医療に本気なのでしょう。国の方針として社会的入院の抑制と在宅医療の推進が叫ばれて久しいですが、ニュースで訃報が伝えられるとき、政財界の中枢に近い方であってもほとんどの方が病院で亡くなったと伝えられるのが現実です。国を主導する立場にある方であれば在宅の体制を整えるだけの資金、コネクションはあるはずですが、率先して在宅での看取りを行うという意識はないようです。
 ときに終末期の方の往診を依頼されることがあります。もう有効な治療はないと病院を退院するというのもどうかと思うことがありますが、自宅で看取るというのは大変重い選択です。これを実現するためには看病・介護を昼夜問わず直接行える家族が複数人いてしっかり意思統一ができておりそこに在宅医療、介護で支える体制を築く必要があります。
 直接看病できる家族がしっかり揃っているのか、人が亡くなるという現実に自宅でひとりで対することになるかもしれないという覚悟を持てるのか。
 緩和ケア病棟という方法もあります。終末期の患者さんの苦痛を緩和する治療のみ行い、無理な延命はせずに看取るという病棟です。ボタンを押せば数分以内にスタッフが駆けつけてくれるでしょう。在宅で往診や訪問看護や訪問介護が入れ替わり立ち替わり自宅を訪れる方が本当に人的、経済的コストが低くなるのでしょうか。
 介護施設で終末期を過ごすという方もいます。死亡診断には医師の診断が必要ですが、積極的な治療がない状態であれば医療施設より介護施設で看取る方が自然なのかもしれません。
 自分であればどうするだろうか。時々考えます。看病する家族のことを考えると自宅でというのに及び腰な自分がいます。将来の診療所の役割を考える時も、どこまで厚労省のはしごを登るべきか。本当に自宅で看取るという方向性が日本人の理想の方向なのか。欧米がどうかではなく自分たちの意志をそろそろ確定していくべき時期に来ていると思います。
 

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