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2011年8月13日 (土)

仙腸関節炎

 慢性の腰痛の方で通常の治療で治まってこない場合、仙腸関節炎という病気も疑ってみた方がよいかもしれません。仙腸関節は骨盤と腰椎の間にある関節で、出産前後の女性ではやや緩むことがあるようですが、通常はほとんど可動性はありません。
 こわばるような腰痛が慢性的にあったり、朝方に疼痛が強かったり、あぐらなど骨盤の動きを伴うと疼痛が誘発されたりする場合、腰椎ではなく仙腸関節由来の疼痛かもしれません。腰痛の診察時にはなるべく仙腸関節に圧痛や運動痛がないかなど確認するようにはしています。
 仙腸関節は発症早期にはレントゲンでは変化が見られないことが多いです。進行すると周囲の骨が硬化してきたり関節裂隙が狭くなったりします。初期の変化にはMRIが有効と言われています。また、採血して炎症反応が上昇したり血沈が亢進している場合があります。
 合併疾患としては、強直性脊椎炎や膠原病などを検討する必要があります。治療としては消炎鎮痛剤や場合により抗リウマチ薬などの使用を検討します。骨盤部分を安定させるコルセットや、運動療法も有効な場合があります。手術としては関節固定術を行うこともありますが、適応はかなり少ないです。
 仙腸関節の疾患は念頭にないと見逃すことが少なくないため、複数の医療機関を受診されている方も少なくありません。また、民間療法のみで経過観察されていることもあります。もし強直性脊椎炎による仙腸関節炎であった場合などには適切な医学的治療により長期的な経過がかなり改善されますので一度精査を行うことをお勧めします。

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