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2011年8月30日 (火)

頭部打撲

 転倒して頭をぶつけて大丈夫かどうかと受診される方は少なくありません。子供か高齢者の場合が多いのですが、意識がしっかりしている方の頭部打撲をどこまで調べるかはいろいろ議論のあるところです。
 心配な方はすぐにCTやMRIを撮ってくださいと訴えられます。もちろん意識障害や脳神経症状があれば緊急で行うべきですが、主な所見がたんこぶのみである症例で精密検査を行うべきかどうか、よく考える必要があります。欧米などに比べて日本のCT普及率は著しく高く、日本は放射線を用いた検査をしすぎているのではないかという話もあります。また、欧米のように専門医への受診が制限されている場合、かかりつけ医に精密検査を依頼してもなかなか精査はしてもらえません。
 現状、日本で患者さんが精密検査を希望した場合なかなか断ることはできないと思います。万が一にもCTやMRIで所見があると、最初に精査しなかったのは問題だとして訴えられるかもしれないからです。難しい時代になったものです。
 CT検査というのは被曝を伴うということ、また国の医療費の観点からも高価な検査であるということは考慮していただけますと幸いです。
 もちろん受傷後しばらくしてからの慢性硬膜下血腫も注意が必要ですが。

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