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2011年9月 5日 (月)

踵での骨強度測定

 以前は町田市にも骨粗鬆症検診というものがありました。しかし、骨粗鬆症の方がほとんど発見できなかったために終了となったようです。最近は介護施設のイベントで骨強度を測定することも多いようですが、その結果骨粗鬆症を指摘されて来院されることもほとんどありません。
 骨粗鬆症は非常に多い疾患で、統計的に70歳代前半の女性では約半数が骨粗鬆症の診断基準を満たすようになります。なのになぜ検診で発見できないのか。その原因はあまり知られていません。検診ではほとんどが踵の骨で超音波式の骨強度を測定されます。医療機関で行う骨密度測定と検診での超音波式の骨強度測定では、測定方式が異なるため年齢による減少率が異なるのです。当院でも超音波式の骨強度測定器を実際に試したことがあるのですが、70歳代前半の女性の平均値が若年者の80%でした。この時点で10%他の検査方法と異なります。しかし判断基準は若年者平均の70%とされてしまうためまだ大丈夫と判断されてしまうのです。
 また、実際に精密検査・診断・治療効果判定に用いられる腰椎や大腿骨の骨密度と踵の骨強度は驚くくらい結果が異なります。これほど誤差のある検査が許されている疾患は他にはほとんどないと思います。踵で測定するイベントでは、あくまで簡単なスクリーニングであり精査すると全く異なった結果かもしれないということは理解しておいた方がよいと思います。70歳以上の方で「年齢相応」と言われたら精密検査を行うことをお勧めします。

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