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2011年10月30日 (日)

体重が減らない

 高脂血症や糖尿病の治療をしている方は本当に多いです。ダイエットをしっかりしたり運動を取り入れたりして、自然にコレステロールや血糖値を改善した方が健康的で財政的にもよいと思いますが、なかなかうまくいかないものです。
 ダイエットをお勧めすると、「ご飯なんてほんのちょっとしか食べていないのに全然やせない。」という方が少なくありません。しかし、これは物理学的に考えると夢のような言葉です。もしそんなことが可能なら、ガソリンを全然入れないのに走り続ける自動車の開発なども可能かもしれません。
 体重が減らない原因を話の中から見つけていくのは意外と楽しいものです。ごはんを全然食べないのになぜやせないのか。ある方は、サイダーが好きで毎日お風呂上がりに飲んでいるとのことでした。それでは?ある方は特製のバナナジュースにゴーヤなども入れて毎日飲んでいるとのこと。それだ。ある方はこたつの上にあるものをついつい食べてしまう。それかも。80歳を越えた方で、毎日アイスクリームを食べるのが習慣という方もいました。70過ぎて
毎日牛乳1リットル飲んでいるという方もいました。それは減らないでしょう。コマーシャルなどで大人になったら毎日晩酌するものだという意識を植え付けられてしまっている方も少なくないかもしれませんが、アルコールなど休日前かお祝いの時にたまに飲めば事足りるものです。
 ご飯を食べなくても体重が減らないという場合、消費エネルギーが極端に減っているという例もあります。。膝の悪い方などで全く外を歩かないという方もいますが、その場合ある程度は仕方がないのですが摂取カロリーも大幅に減らさないと体重は増えてしまいます。こういう場合は上半身中心の体操を取り入れるなどを考慮した方がよいのかもしれません。
 最近は栄養素の体への取り込みを制限するお茶や補助食品もよく見かけますが、これは人間を高燃費にする行為です。現在の世界を見渡したとき、せっかくの栄養分を取り込まないことがもてはやされるというのも何か釈然としないものです。

2011年10月28日 (金)

足の手術

 昨夜は足の外科専門医の講演会に行ってきました。整形外科にはほとんど各関節ごとに専門があるのですが、足の外科というと外反母趾や扁平足などの手術を行っている分野になります。一般の整形外科医でも外反母趾の手術までは行うものですが、扁平足などになると専門性が高く足の外科専門医に依頼するのが普通です。
 扁平足で手術することもあるのかと思われる方もいるかもしれませんが、足のアーチを保っている筋肉の腱部分の断裂や機能不全で生じていることもあり進行すると歩行困難になることもあります。QOLの低下具合は股関節や膝関節の障害と同じくらいとのことで、足の障害もしっかり検討する必要がありそうです。
 外反母趾や扁平足で手術という方法もある旨お話しても、そこまでは希望しないという患者さんがほとんどです。足の障害は肥満に大きく関係しており、アメリカでは非常に足の手術が多いのですがメタボリック症候群の増えている日本でも今後手術を必要とする方が増えていくものと思います。
 足の手術では、疾患が進行すると成績が落ちるためもう少し悪化したら手術を検討しようと思っていると最も経過良好な手術はできなくなる可能性もあります。少し早めに整形外科を受診して相談した方がよいかもしれません。

2011年10月25日 (火)

アリとキリギリスの現代的解釈

 アリとキリギリスを、キリギリスの立場から解釈してみるとどうなるでしょうか。
 夏の間、みんなでワイワイ外で騒いで遊んでいろいろ買い物して経済活動をがんばっているのに、なんでアリさんたちはまじめに働いてお金とか食料とかを自分たちの巣にため込んでいるんだ。もっとお金を使って物を買って経済活動の役に立つべきではないか。
 秋になってそろそろキリギリス家の財政が怪しくなってくると、何とかアリさん達の
資金や食料を外に放出させなければならないけれどどうしよう。
そうだ、TPPというおいしそうなエサをあげれば、きっと飛びついてくるぞ。
今後は、コツコツ貯め込まないでどんどん消費する社会にしてやればいいのだ。
と現代経済学的には解釈されるのでしょうね。
 TPPになったら実際は輸出産業vs農業ではなく、日本の制度vsアメリカの制度
になることでしょう。BSEが怖くたってアメリカ牛肉は全面輸入となるでしょう。
医療制度としては皆保険は解体され混合診療になり、アメリカ型の医療となっていく
でしょう。格差万歳と、お茶会でもしてお祝いしますか。

2011年10月24日 (月)

地域連携パス

 地域連携パスの合同会議に参加してきました。地域連携パスというのは、脳梗塞などになった方が最初急性期病院に入院し、その後リハビリテーション病院に転院、自宅退院した後に診療所でリハビリテーションをするといった場合に情報を連携して計画的に治療する仕組みです。
 当地域は南多摩保険医療圏というところに入っています。脳血管疾患の他に大腿骨頚部骨折の連携パスもあります。この連携に入ると連携用の書類が増え、患者さんへの加算も増えてしまうのでどちらかというと乗り気ではありませんでした。きちんとした詳細な診療情報提供書を送り時々病診連携の会などで直接会って情報交換をすればよいのではないかとも思います。しかし、この連携パスに入らないと連携してもらえなくなるのではないかという不安にはかられます。まるでブロック経済のような雰囲気ですね。
 連携上当院の役割は在宅で維持期となった方の治療やリハビリテーションです。安定期の高血圧の治療やワーファリンなどの処方、通院でのリハ、通所でのリハ、訪問リハに対応しています。
 

2011年10月20日 (木)

骨粗鬆症の生存率

 昨晩は骨粗鬆症についての講習会に行ってきました。今年も骨粗鬆症には新しい薬が登場し、この分野も日進月歩です。北欧などでは骨粗鬆症による骨折は治療の進歩によって減少傾向に転じているそうですが、日本ではまだまだ増え続けています。欧米に比べて骨粗鬆症の治療をきちんと受けていない方が多いのも一因となっています。
 生存率というと一般的には癌患者さんなどで使用される数値だと思います。最近は治療が進歩してきて癌になっても早期であればかなり高い生存率が期待されます。
 研究では、骨粗鬆症についても生存率が計算されています。骨粗鬆症による骨折は寝たきりの原因となってしまうことも少なくありません。これとは別に、骨粗鬆症の方では心疾患や糖尿病など内科的な疾患の合併する可能性も高いことがわかっています。そのため、骨粗鬆症の方の生命予後は骨粗鬆症でない方に比べると低いという研究結果が出ています。生存率でいうと、骨粗鬆症と診断されてから10年生存率で約60%程度です。この値は早期胃がんより低いものと思います。
 高血圧や高脂血症などの治療はきちんとされる方が多いですが、骨粗鬆症は数値などの指標がなかなか目に見えないためしっかりした治療の続かない方が少なくないのが現状です。
 高齢になってからのQOLを考えたとき、骨粗鬆症はかなり重要な疾患となることは間違いありません。

2011年10月17日 (月)

スポーツとサプリメント

 先日スポーツとサプリメントの講習会に行ってきました。最近ではスポーツ選手の多くがサプリメントを使用しているとのことです。高校生、大学生など成長期以降の選手であれば、自己責任で使うしかないというニュアンスでした。この場合、心配されるのは一部のサプリではドーピング違反の成分が混入している可能性があるとのことです。特に海外から取り寄せたサプリでは注意が必要です。少なくとも使用するならJADA(日本アンチ・ドーピング機構)認定の製品が安全です。
 もっと問題なのは小学生でスポーツを行っている子供でもサプリの使用が進んでいるということでした。日本では小学生レベルでは不足する栄養分は指摘されておらず、基本的に必要ないとのことでした。さらに、小さい時からサプリを使用すると食育がおろそかになり基本の食事をきちんと摂らないようになってしまう心配もあるとのことです。
 子供のことをしっかり考えている親だと食事で栄養バランスをきちんと考えサプリを子供に与えることは少ないけれど、食事をきちんとしていない親ほどサプリを使用する印象だそうです。
 科学的に体力増強効果や運動能力向上効果が認められた場合は薬品と見なされるためドーピング違反となります。体力増強効果や運動能力向上効果が確定しない場合にサプリメントとしてスポーツ選手が利用できるようになります。ただ、まったく効果がなければ詐欺的になってしまうので効果があるかもというグレーゾーンに位置しているのが本音なところです。
 本気でスポーツをするなら栄養の摂り方も勉強した方がよさそうです。

 

2011年10月15日 (土)

TPP

 もうTTPへと流れていくのでしょうね。メディアはすごい誘導報道ですね。少なくともTPPは自由化ではなくブロック化なのに。日本もアメリカ化するのでしょうか。遺伝子組み換えの農薬野菜とカリフォルニア米を食べることになるのでしょうか。医療も企業経営の医療機関に就職することになるのでしょうか。混合診療になって、最高の医療が受けられる少数のセレブと病気になったら医療費が払えず自己破産する米国型の医療になるのでしょうか。
 そうなったら自給自足生活にでも入ろうかな。愚直にいくしか能がないもので。

2011年10月13日 (木)

骨間筋麻痺

 両手を並べて指を伸ばしたとき、筋の見え方が左右で違っていたら筋がはっきり浮き出ている方の手は骨間筋麻痺かもしれません。手背の部分では筋として張り出すのは伸筋腱なのですが、これが浮き出るということは、周囲がやせているということです。逆に筋がよく見えない方の手が腫れたりむくんでいる場合もありますが、今日はやせた手の方を書きたいとお見ます。
 骨間筋麻痺は、尺骨神経障害で起こります。手関節の手のひら側尺側で神経が障害される場合、肘関節内側で障害される場合、さらに上で障害されている場合などがあります。一番多いのは肘関節内側で障害される場合で肘部管症候群といいます。
 両手に同時に骨間筋麻痺を生じる場合は神経内科的な病気を考える必要もあります。診断にはレントゲンやMRI,最近は超音波検査などの画像検査、神経伝導速度の測定など神経系を評価する必要があります。筋肉の麻痺が進行すると治療しても回復が困難となってしまいますので、早期に気づいてきちんと調べることが大切だと思います。
 手の調子が悪いとき、両手を比べてみると何かの兆候に気づくこともあるかもしれません。

2011年10月 8日 (土)

患部の出せる服装を

 秋になりだんだん涼しくなってきました。服装も徐々に厚くなり、脱いだり着たりが大変になっていきます。診察の時には症状のある部位を見たり動かしたりしないことには診断できません。内科受診時には胸やお腹を出しやすい服装が望まれます。整形外科の場合は、膝関節が痛いという方でスリムなデニムやタイトスカートをはいていたり、肩関節の症状で伸縮性のない素材のシャツを着ていたりすると診察が困難です。男性だとシャツを脱いでとかズボンを脱いでと言いやすいのですが、女性に洋服を脱いでというのも何ですし困ることがあります。
 膝の場合は大腿1/2まで上がるズボン、肩の場合はシャツを脱いでもいいようにタンクトップを下に着て、直接患部の皮膚が十分に出るようにしてご来院ください。(今の人はズボンとか言わないか。)
 

2011年10月 5日 (水)

肺年齢

 先日COPDの講習会に参加してきました。COPDというのは日本名で閉塞性肺疾患という病気で、多くはタバコによる肺障害です。最初は咳や痰が主症状ですが徐々に息切れが生じ、最終的には「陸上で窒息する。」と形容される呼吸困難になります。
 最近は和田アキ子さんのテレビCMで知っている人もいるかもしれません。講習会のDVDには歌丸師匠が登場していました。愛煙家にとっては自分で選んだ道なのかもしれませんが、かなり過酷な生活が待っているのは覚悟しないといけないかもしれません。
 呼吸機能を測定するにはスパイロメーターという物を使います。当院でも必要な方には測定していただいていますが、測定方法がやや大変です。そこで、一息思い切り吐き出すことによりだいたいの呼吸機能を測定する簡易検査があります。それを「ハイチェッカー」というのだそうで、講習会で実際にやってみました。操作自体は簡単ですぐに行えそうです。
 この機械を使うと、自分の肺年齢が表示されます。私は64歳でした…。タバコを吸うせいではなく、もう40年弱のぜんそく持ちなので仕方がないかなとは思いましたがさすがにちょっとショックでした。医者の不養生ではいけませんね。きちんと吸入薬を使おうと思いました。できれば60歳代を維持したいものです。
 呼吸器内科の友人に話したところ、COPDで通院している患者さんだとすぐに90歳代と表示されてしまうよとのことです。簡単なので当院でも導入しようかと検討しています。特に40歳以上の喫煙者の方は一度肺年齢を調べてみることをお勧めします。

2011年10月 3日 (月)

アメリカのデモ

 やはりアメリカの方が日本より民主的なのでしょうか。日本のデモはただ歩くくらいですが、アメリカでは公道を封鎖して徹底抗戦の構えですね。確かに人のお金を右から左に動かして巨万の富を築き、破綻しても国に支援してもらって高額な収入を続ける人々には憤りを持つのが自然な感情なのでしょう。
 日本の市民はよく言えば最もおとなしい、悪く言えば最も去勢された存在なのかもしれません。日本でもどこか封鎖して集まったらどのくらいの規模になるのでしょうね。
 

HIV感染の増加

以前にHIV感染の過去最高になったことについての記事をこのブログでのせました。

皮膚科としては、日常診療のなかでなかなか治りにくい皮疹や、通常は若年者にはあまりおこらない疾患があったりした際に、HIV感染を疑うようになりました。

この小さな診療所でも経験するぐらい身近にHIV感染はおこっているのだと身をもって知らされました。

HIV感染しても、後天性免疫不全の状態(AIDS)にならないようにすることはできますが、ずっと薬をのみつづけなくてはいけません。治療をしている最中に薬疹もおこることがあります。また、莫大な医療費がかかるようです。1人につき、一生涯で億単位になるようです。

予防が第一です。性教育は若年者からしっかりするべきだと思う今日この頃です。

2011年10月 1日 (土)

先入観

 最近はいろいろな健康番組やコマーシャルで病気のことを扱っています。どれも確定的なニュアンスで情報を流すため、患者さんがその病気に違いない、この治療法ですっきり治るはずだといった先入観を持って来院されることが少なくありません。
 「この症状があったらこの病気かもしれません。」などというCMは控えていただきたいものです。症状はなるべく患者さん自身が感じている表現で伝えていただいた方が診断しやすいものです。また、メディアで伝えられる治療法は学会の一部で支持されている方法や特殊な治療法であることが多く最初からその治療を行うのが一般的ではないことも少なくありません。
 どうも今日は同じ症状を訴える人が多いな、と思うと前日にその症状についてテレビでやっていたということが時々あります。本当にその病気であることはあまりありません。先入観なく来院していただけますと幸いです。

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