先入観
最近はいろいろな健康番組やコマーシャルで病気のことを扱っています。どれも確定的なニュアンスで情報を流すため、患者さんがその病気に違いない、この治療法ですっきり治るはずだといった先入観を持って来院されることが少なくありません。
「この症状があったらこの病気かもしれません。」などというCMは控えていただきたいものです。症状はなるべく患者さん自身が感じている表現で伝えていただいた方が診断しやすいものです。また、メディアで伝えられる治療法は学会の一部で支持されている方法や特殊な治療法であることが多く最初からその治療を行うのが一般的ではないことも少なくありません。
どうも今日は同じ症状を訴える人が多いな、と思うと前日にその症状についてテレビでやっていたということが時々あります。本当にその病気であることはあまりありません。先入観なく来院していただけますと幸いです。
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