2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

« 2011年10月 | トップページ | 2011年12月 »

2011年11月30日 (水)

湿布の使い方

 湿布というと、かぶれることがある以外は安全に使用できると思っている方が多いものと思います。鎮痛剤の内服はしないで湿布だけをずっと希望される方も少なくありません。すると徐々に湿布の使用が増えてきて、長期処方のためにたくさん処方してもすぐに使い切ってしまう方もいます。
 湿布は基本的に鎮痛剤が皮膚から浸み込んで効果を発揮するというものです。冷やしたり暖めたりする効果は基本的にありません。最近は皮膚への浸透率も向上して、市販の湿布の薬剤濃度も徐々に上がってきています。また、大判の湿布を使用する頻度も増えています。ということは、湿布した場合の鎮痛剤の血中濃度も昔に比べると徐々に上昇してきているということです。
 先日、妊婦の方が湿布を数枚同時に貼ったところ、胎児の血管に障害が起こったという症例報告がありました。内服の鎮痛剤では昔から知られた合併症で、そのため妊娠している方に消炎鎮痛剤を処方するのは極力控えるようにされています。湿布でも同じような合併症が起こる可能性があるということを私たち医師も認識しないといけないということを実感しています。
 湿布は基本的に患部だけに1枚貼るいうのが基本です。坐骨神経痛に対して腰部から大腿、下腿までずっと貼ってしまう方も少なくありませんが、それは正しい使い方ではありません。また、湿布を安易にほかの人に(特に子供や妊娠している女性に)分けてあげないように注意してください。またドラックストアで購入するとわかりますが、湿布も意外と高いものです。国の医療費を考えても、患部のみに大切に使用するようにしてください。

発表できない病名

 福島第1原発の所長が入院されました。事故後半年以上現場で頑張られた方なのでさすがにそろそろ休養が必要だとは思います。オーバーホールのために社会的入院されるということもあるでしょう。しかし、病名が発表できないという事実に医師としては非常に不安を覚えます。
 昨今のインフォームドコンセントの普及により、たとえ癌であってもご本人に告知するのが一般的となってきています。そんな中で、発表できないということはやはり何か裏があるのではないかと勘ぐりたくなるのが民衆というものです。
 今日の新聞1面は沖縄での不適切発言問題でした。懇親会という酒席での非公式発言を発表してしまう一方でみんなが知りたいことは発表しない。大本営的に前者は伏せる必要があり後者は公にする必要があるということなのでしょう。メディアの本質ここに至りといったところでしょうか。

2011年11月28日 (月)

指の外傷後

 指の捻挫や骨折後には腫脹や疼痛が長く続く場合があります。怪我をしてから数週経過してまだ痛いとか腫れているとのことで受診される方も少なくありません。こういう場合、剥離骨折など骨傷を伴っているかどうかなど評価が必要です。
 最近の傾向としては、可能であれば早期に動かすようにして機能訓練を始めた方が経過が良好であるということになっています。この場合、痛くても動かすということが必要になります。
 もちろん疼痛や腫脹の具合と相談しながらですが、安静にしすぎて関節が固まってしまった場合が最も完治困難です。昔病院で治療していた時には、固まってしまった指の関節や腱を一度手術で剥離して術後鎮痛剤を使いながらリハビリテーションをしていたことを思い出します。
 リハビリテーションで理学療法士に指を他動的に動かされると痛いから嫌という方もいますが、愛のムチ的に効果のある方法をしている場合は少し頑張っていただけますと幸いです。もちろん頑張れないほどはしないでもよいのですが。

2011年11月21日 (月)

子供は正直

 子供が手や足を怪我して痛がっていても、出血や腫脹があまりない場合は本当に痛いのかどうか疑わしいこともあります。。怪我をした日はそのまま様子を見て、翌日や数日後に痛みがとれないということで来院されることもよくあります。子供が手をよく動かさなかったり、足を引きずっていても診察室で「ほんとに痛いの?」と子供に聞く方もいたりします。
 そんな時には実際は骨折していたり明らかな外傷のあることが少なくありません。もちろん心理的な要因しか見当たらないこともありますが、そういう場合は頭痛や腰痛などのことが多く、四肢に症状を生じることは比較的少ないものです。
 子供は正直なものです。痛いところは使わない、痛くなければ自然に遊びの中で使うものです。本当に痛いのかどうか、遊んでいる様子を何気なく観察してあげてください。

体の洗い方

最近、寒くなってきて乾燥する日も増えてきました。

乾燥で体がかゆくなる方も増えてきたようです。

ところで皆さんは体をどのように洗っていますか?道具をつかってあらっていませんか?

ナイロンタオルは言語道断、ブラシなんてもってのほかです。柔らかいタオルならいいのでしょうか。

体がかゆい方はタオルを使うのもやめてもらっています。なぜならかゆいところをついこすってしまうからです。

手であらうと、爪を立てない限りこすることはあまりできません。届かない背中は流すだけでいいのです。

体を洗う石けんは低刺激性か普通の固形石けんがベストです。もしくはあまり使わなくてもいいかもしれません。

ニキビができている人(背中などに)もこすってはいけません。石けんで何回も洗うのもよくありません。かえって油がでてきたりします。

日本人は普通の生活をしていればそんなに汚れることはありません。スポーツで大量の汗をかいたなど特殊な場合を除いては上記のように適当に道具をつかわないでささっと洗うのでいいのです。

体から出る天然の保湿成分をなるべく流さないようにしてください。

2011年11月19日 (土)

爪の切り方

爪の切り方はどうされていますか。

保育園や幼稚園、小学校では短く切りましょうとよく言われます。

これは相手を傷つけたり、また、湿疹の部分をひどく掻いてしまったりする危険があるからなので、もっともなことだと思います。

しかし、本来爪は指先を守るためのものです。

あまり短く切りすぎると実は指先に害になるのです。

足の爪はすくなくとも、ほかを傷つけることがないので、(指が曲がっていてほかの指を傷つける場合はほどほどにする必要ありますが)基本的に爪の端っこをだして、四角く切るほうがいいでしょう。特に力のかかる親指はその必要が多いにあります。

爪のはじを短く切ると、陥入爪になり、にくげ(赤い盛り上がり)ができることがよくあり、皮膚科外来に受診する方があとをたちません。そうなってしまったら、皮膚科に早めに受診してください。

手の爪はどうでしょうか。実は手の爪も指先を守っています。短く切りすぎるとこの季節はひび割れや、指先のかさつきの原因になります。

大人は人を傷つけることもないでしょうから(おそらく)手の爪も四角く切った方がいいでしょう(角は少し落とすといいです)。

2011年11月15日 (火)

国民総幸福量

 ブータンの若き国王が来日されていますね。ブータンといえば国民総生産ではなく国民総幸福量というものを指標として国を発展させようとしていることで有名ですね。かの地では国民の9割くらいが幸せと感じているそうです。
 貧しくともほとんどの人が幸せな国と、1%が幸せで99%が不満を持っているような国と、どちらがよいのでしょうね。どちらも少し極端なのかもしれませんが、どちらが永続する可能性を有するかと考えると前者なのでしょうか。
 日本は後者への道をまっしぐらですが、本当によい方向へ向かっているのでしょうか。

2011年11月13日 (日)

骨ケアフェスタ

 今日は骨ケアフェスタ2011 in 町田という骨粗しょう症の市民公開講座に司会として参加させていただきました。講師は近藤整形外科の近藤先生で私はほとんど聞いていただけでしたので大したことはしなかったのですが、予想より参加者が多くてびっくりしました。
 骨粗しょう症に対しても一般の方の関心が高くなってきているのかもしれません。会場ではメタボリックシンドロームについてはほとんどの方が知っていましたが、ロコモティブシンドロームについてはまだ知っている方がほとんどいないようで、運動器疾患についての啓蒙はまだまだだな~と思いました。
 欧米などでは骨粗しょう症の治療が浸透してきたため大腿骨頚部骨折の発生が減少傾向にある国もあるのですが、日本では増加の一途をたどっています。これは日本の高齢者がまだまだ骨粗しょう症の治療を適切に受けていないことが影響しているものと思われます。高齢者の骨折は日常生活の自立を困難にする大きな原因となっています。日本の平均寿命は世界1位ですが、しっかり自立して過ごせる健康寿命は欧米に抜かれてしまう日がくるのかもしれません。

2011年11月11日 (金)

TFCC損傷

 手をついて転倒したりスポーツで捻った後、手関節の小指側が痛くてなかなか治らない場合、TFCC損傷かもしれません。日本語でいうと、三角線維靭帯複合体損傷という長い名前なのでカルテにもTFCC損傷と記載しています。手関節の小指側には膝関節の半月板のようなクッションがあり、それを支えるように靭帯が張り巡らされてハンモック状態となっています。
 この一部が損傷すると、なかなか治りにくいものです。特に手関節を回旋したときに痛みを生じます。そのまま放置していると治らないで、後遺障害のようになってしまうこともあります。
 治療としては受傷初期には副木で固定します。手関節が回旋してしまうと治りづらいので肘関節までU字型サンドイッチ状に固定するのが確実です。ただ、肘まで固定すると日常生活動作が困難なので、軽症の方では手関節のみを固定することもあります。
 収まるのには意外と時間がかかり、1ヶ月から3ヶ月くらい固定を要することもあります。それでも改善しない場合はMRIなどの精密検査を行い、手術を行うこともあります。手術では損傷部位により修復術となることと、部分切除術となることがあります。最近では関節鏡にて手術を行うことが多くなっています。
 手関節の捻挫と思っている方が多いのですが、受傷時の固定方法が勝負となることも少なくありません。特に手関節の小指側に痛みが生じたときはすぐに整形外科を受診することをお勧めします。

2011年11月 8日 (火)

日本史

 中学、高校時代にどのくらいの人が日本史を選択しているのでしょうね。TPPに参加するということは関税自主権を放棄するということです。幕末の日本では外交交渉が未熟だったために関税自主権がないまま通商条約を締結してしまい大変な目にあったというのは日本史をかじったことがあれば知っているものと思います。貿易がブロック化していき、世界恐慌が頻発し、何か近代史を再現しているような歴史の流れになってきましたね。
 幕末から明治の時期にもうひとつ特徴的だったのは財閥が生まれ発展したことでしょう。経済界がこの時代を夢見るのはよくわかります。そういえばアメリカとFTAを結んだ韓国は財閥社会ですね。富が特定の人に集中していくという歴史は古代からずっと繰り返してどうしても抜け出せないものですね。人間、昔からまったく進歩していないのかもしれません。 
 近代の日本は皆保険ではありませんでした。医療もその時代に戻るのかもしれません。当時は医師もおおらかな時代だったはずですが、そこには戻れないのでしょうね。しかし患者さんにとっては貧富の差によってかなり受けられる治療が違ってくるので日本人に受け入れられるのか微妙なところです。

2011年11月 4日 (金)

スポーツでの骨盤骨折

 成長期の男子が陸上競技やサッカーなどでダッシュした時に急に骨盤部分が痛くなることがあります。肉離れを疑い来院される方が多いですが、骨盤部分の剥離骨折であることもあります。股関節の骨盤側で剥離したり、さらに上で剥離したりします。
 変位としてはそれほど大きくはない場合が多く、そのまま安静にて経過観察すれば通常は経過良好です。変位が大きい場合は手術を考慮しなくてはいけなくなります。
 スポーツ選手は競技を休まずに無理をしがちです。発症早期に診断して無理をさせないこと。それが競技復帰への最も早い道です。

« 2011年10月 | トップページ | 2011年12月 »