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2012年1月31日 (火)

キズパワーパッド

最近では、湿潤療法という言葉を知っていらっしゃる方が多く、傷がある程度深いときに上記を貼って来院される方もいます。

(知らない方のために・・湿潤療法とは、傷を消毒せず、水洗いし、傷を乾かさずに湿潤させて直す方法です。湿潤と言っても、過剰な浸出液はかえって傷の治りを悪くします。そこで、適度に浸出液を吸収し、しかも乾かさずにする状態を保つ創傷被覆材を使うことが医療機関では多いのですが、市販品で似たような効果のあるものが、キズパワーパッドです)

やや深い擦り傷や、やけどの皮膚が欠損した状態のときに使うといいのですが・・・

間違った使い方をすることがあるので注意です。

まず、できてからしばらくたった傷のような状態に貼るときは注意です。

とびひのびらん(皮膚がなくなった状態)であることがあります。原因は細菌ですので、かえって悪化し病変が広がります。

第2に、浸出液が非常に多いときに使うと、傷の治りがわるく、周りがかぶれたりすることがあります。浸出液が多いときは医療機関に行った方がいいことが多いでしょう。とびひの場合もありますが、傷が大きすぎたり、壊死した組織があり、切除や除去が必要なことがあります。

受傷機転がはっきりしている傷でかつ傷の深さが浅いものに、すぐさま水道水で洗浄して異物(細かい砂利など)を除去してから貼るのでしたら問題ないでしょう。しばらくたってからの傷は二次感染をおこしていたりするためやや危険です。

また、ケガをしたおぼえがないびらんや原因のわからない発疹には貼らない方がいいでしょう。

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