入院困難
毎年この時期には入院を依頼してもベッドが満床と言われてしまうことが少なくありません。冬のこの時期はインフルエンザや肺炎などが流行し入院を要することが多いためです。先日も入院を5箇所の病院で断られてしまいました。
圧迫骨折の場合は、手術以外は社会的入院と捉えられているため今後は入院すること自体が難しいものと思います。自宅で安静を保てればよいのですが、介護に積極的なご家族がいないとなかなか難しいのが現状です。ましてや一人暮らしの高齢者の方は、つらいものと思いますが何とか自宅で過ごしていただくしかないかもしれません。
入院を抑制して在宅を推進するために介護保険が導入されてきたわけですが、入院と迷うような症例ではケアマネージャーや介護施設の看護師さんから入院させてくださいと頼まれることが少なくありません。そうすると病院と介護施設の板ばさみとなってしまいます。
一般の方が入院が必要と思っているレベルと現在の入院適応はかなり違ってきています。今後はもっと入院は難しくなるでしょう。自宅で終末期を迎えることも含めて、どこまで在宅でどこからが入院なのか。認識を改めないといけない時期に来ています。
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