足の脈触れますか?
この時期になると、血行障害が問題になることが増えます。手の脈は手首の親指側にあるトウ骨動脈が触れることはよく知られていると思います。しかし実際には手の血行障害はあまり多くありません。凍瘡などはよくありますが、手の動脈閉塞は膠原病や血管障害の方で一部生じるくらいです。
一方足の血行障害は意外と気づかれずによく存在するものです。脂質異常症や糖尿病で動脈閉塞を生じている方、タバコを吸っていて閉塞性動脈硬化症を生じている方などは注意が必要です。自覚症状がなくても、動脈の血流が障害されている方がいます。
足先が冷える、色が蒼白や青っぽいなど色調異常、少し歩くと足が痛くなったりしびれたりして立ち止まってしまうという症状などがある方は足の脈が触れるかどうか調べてみるとよいかもしれません。足の脈は多くの場合足背のやや母指側に触れます(手で言うと手背の親指と示指の間付近)。あとは足首の内くるぶしの背中側にも触れます。正常でも触れない方がいますが、症状があって触れない場合は医療機関で相談した方がよいかもしれません。
血行障害がある方で、特に糖尿病などで神経障害のある方ですと湯たんぽや使い捨てカイロなどを使用するのは危険です。知らないうちに低温熱傷を生じてしまう恐れがあり、重症になると足指の切断手術を要するほどになることもあります。
簡単な自己チェックですので、この時期生活習慣病や喫煙者の方には確認してみることをお勧めします。
« 神様は考えるのだろうか | トップページ | アトピー性皮膚炎の治療 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント