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2012年2月 4日 (土)

坐骨結節部滑液包炎

 やはり前回のためしてガッテンの影響は大きく、何人かの方に股関節レントゲンを行ってみてほしいと言われました。腰痛や大腿痛などで通院している方ではすでに股関節もチェックしている場合が多く、軽度の変形性股関節症にはなっている方が少なくありません。ただ股関節が疼痛の主因という方はその中の一部で、番組での話のように腰痛や膝関節痛の主因が股関節ということは多いことではありません。
 今回は坐骨部の疼痛についてです。坐骨は座った時に椅子に当たる部分です。殿部痛があり、座ると痛いという場合に坐骨部の疾患を考える必要があります。殿部は筋肉や皮下脂肪が厚いので外に所見が現れにくく、また直接診察するには下着も下ろしてもらう必要があるので診察を頼みにくい面があります。ただ、押して痛いとか片方の殿部を浮かして座っているという場合にはしっかり診察をすることをお勧めします。
 肘頭や膝蓋骨周囲と並んで、坐骨の上にも滑液包というものがあります。クッションのように衝撃を和らげるのと滑動性を向上する役目をしているのだと思いますが、これが炎症を起こして水腫となることがあります。肘頭や膝だと外から見て腫れているのがすぐわかるのですが、坐骨部はわかりにくいものです。
 昔はMRIなどの検査をして確認していたのですが、最近は超音波で見れば水腫の有無がわかります。
感染性の疑いなどがあるときは採血等も考慮し、水腫を注射器で抜いて調べる場合もあります。通常の滑液包炎では多くの場合炎症止めの内服などで軽快し、肘頭や膝蓋骨周囲より治りやすい印象があります。

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