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2012年3月13日 (火)

圧迫骨折の不思議

 脊椎の圧迫骨折というのは本当に不思議な骨折です。受傷後、動くと激痛を生じるために寝返りもできず、トイレにも行けずに本当に寝たきり状態になってしまう方から、普通に家事などをこなしてちょっと腰が痛いだけなのに何で骨粗しょう症の治療をしないといけないの?と聞く方まで千差万別です。
 痛みが強くベッド上安静の上に全介助となってしまっても、最近は基幹病院には入院させてもらえないことがほとんどです。治療がベッド上安静だけのため、病院の医師から見れば社会的入院としか見えないためです。脊椎の固定術や骨セメントを注入する手術が行われることもありますが、その頻度はまだ稀です。介護制度を申請し自宅療養を試みても、急に全介助状態となってしまうと家族の方も看病が難しく、ケアマネージャーは入院か入所を勧めることがほとんどです。結局療養型の病院へ何箇所も連絡して何とか入院させていただくということが多いのが現実です。
 一方疼痛がほとんどない方は、印象として骨粗しょう症が高度である気がします。すでに1箇所ではなく数箇所が圧迫骨折している方では寝込んだ記憶がないという方が多いように思います。疼痛の閾値が上がって痛みを感じにくくなっているのかもしれません。
 圧迫骨折の痛みに対しては、消炎鎮痛剤の効果は限定的です。座薬だと効くという方もいますが、痛みの強い方に内服を処方しても効果が弱いものです。最近は中枢性の鎮痛剤、麻薬系やそれに近い系統の鎮痛剤が使用できるようになっており、疼痛の強い方には使用するようになっています。
 本当は介護制度を利用して往診をしながら自宅療養できるのが理想なのだろうと思います。しかし核家族化していたり夫婦共働きであったり日中高齢者独居状態のことが多い都市部で自宅療養できる方というのは本当に環境に恵まれた一握りの方だけかもしれません。

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