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2012年3月10日 (土)

リビングウィル

 自分の最期をどう迎えたいか。急病で意識を消失してしまった場合など自分で決めることはできません。
高齢になると認知症の場合もそうではない場合も自分で決めることが難しくなってきます。20歳を過ぎたら、少なくとも65歳を過ぎたら、心身ともに健常であるならば、きちんと自分の意思を表明しておくべきなのではないかと思います。
 以前今まで当院を受診したことのない高齢な方の往診を頼まれてお伺いしたところ、自発呼吸はあるのですがもう意識はなくチューブから栄養を胃に送られ四肢は固く曲がったままになっている方にお会いしたことがあります。もう何年も完全介護を受けつつ毎週訪問マッサージを受けているとのことでした。
 それが良いことか悪いことかを決めるのは難しいことですが、自分であったらどうだろうかと考えました。これから高齢化社会となった場合に今のようにできることは全てやるという医療介護は費用的にも無理になっていくものと思います。人工心肺装置や延命治療がさらに進んでいった場合、最期を迎えるのが難しくなっていくのかもしれません。
 日本尊厳死協会など、カードや文書を発行している団体もあります。自分のため、遺される家族のためにリビングウィルをきちんと考える社会になっていくことを願っています。

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