結核
今日は結核についての講演会に参加してきました。9月の最終週は結核予防週間とされているそうです。アジアはまだまだ結核の少なくない地域で、日本も欧米などに比べると結核の多い国です。町田市でも年間80人程度が発病しているとのことです。
結核治療の専門医が講演していましたが、改めて結核の診断が難しいことを理解しました。発熱して咳が出て血痰もあるというような典型的な場合はすぐに疑うことができますが、微熱とか感冒様症状のみの場合は初診時に疑えないことも少なくないと思います。2週間以上咳が続くとか、感冒の症状を繰り返すといった場合は胸部レントゲンや採血、痰の検査などを行ったほうが安全とのことでした。
近年、関節リウマチの治療などで免疫抑制剤を用いることが一般的となっていますが、十分に注意しつつ使う必要があります。やはり欧米と同じように使っていてはいけないのではないかと思います。より安全を期して使用していかないと。免疫抑制剤やステロイドを使用している方は、体調が悪くなったら感冒と思ってもすぐに受診していただくほうが安心です。
結核はまだ身近な疾患であるという認識は日本人がみんな持っているべきことは疑う余地がありません。
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