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2012年9月19日 (水)

リエゾン医学

 腰痛の診療というのは難しいものです。典型的な症状とそれと合致する身体所見があり、画像所見と適合する場合は治療方針がかなり定まってきます。しかし、症状と身体所見、画像所見が合わない方はたくさんいます。むしろ症状と整形外科的な診断が合わない方のほうが多いのかもしれません。
 腰痛はストレスや精神状態とも密接に関連しています。過労状態や仕事のストレスが多いとか抑うつ状態で腰痛を強く呈することは少なくありません。そういう場合、通常の鎮痛剤が効かないかそもそも鎮痛剤は飲みたくないということが多いです。またMRIなどの精密検査をしても疼痛の原因となりそうな所見が見当たらないことも多いです。疼痛が非常に強くても神経障害が生じてこないというのも特徴かもしれません。
 腰痛を診断する上で、精神状態や日常のストレスなどを評価することは大切なことです。精神状態を簡易的に調べるアンケートをお願いする場合もありますが、悪意はありませんので御協力ください。整形外科と精神科や心理療法などを一緒に考察する方法をリエゾン医学というそうです。現代のストレス社会では非常に大切な分野なのではないかと思います。
 治療としては通常の鎮痛剤は効果が出ないことが多く、というか飲みたくないという方も多く神経を緩和する薬とかうつ病の治療薬などを使用すると効果のあることが少なくありません。またやはりマッサージなどのリラックスできる手段も試してみる価値があると思います。
 最近は慢性疼痛に対して麻薬系鎮痛剤の使用も可能な時代になっています。そんな時代だからこそ薬にばかり頼らす心身ともに健康を目指すというのは大切なことかもしれません。

 

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