乳がん
近年日本の女性の乳がんは増加傾向にあるとのことです。悲しいことに整形外科では乳がんの骨転移で診察することが多いのですが、毎年の様に当院でも診断しています。乳がんは脊椎の他には肩関節や股関節など大きな関節周囲に転移することが多い印象です。治療中腰痛や肩関節痛、股関節痛などが続く場合は早めに医療機関を受診して確認することをお勧めします。
手術後の肩関節から上肢機能障害やリンパ浮腫を主訴に当院を受診される方もいます。そういう場合はリハビリテーションが有効です。また、乳がんの治療中やその後に気分的に沈み抑うつ状態となる方もいて、肩こりなどを強く訴えることもあります。
なるべく乳がんや子宮頚癌の検診は活用していただき、早期発見され軽い治療で回復されるよう願っています。また、乳がんに罹患されていてもひとりではないこと、前向きに今日を過ごすよう心がけて頂けますと幸いです。
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