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2012年11月22日 (木)

歯周病と医療

 昨日は国際的に活躍されている歯科口腔外科の先生の講演を聴いてきました。歯肉炎の分類など医師はよく知らないのですが、細かく分かれており各疾患についての処置や手術について詳しく説明していただきよくわかりました。マイクロサージェリーなども駆使して専門性の高い治療が行われておりもっと歯科のことも勉強しないといけないなと思いました。

 医科と歯科は近い仕事のようで、日本ではまだ連携がうまくできていないのが現状だと思います。しかし全身疾患の症状として口腔内に問題を生じることも少なくありません。たとえば歯肉炎の原因として、血液系の腫瘍や膠原病などはよく知られています。血圧の薬の副作用で歯肉炎を起こすこともあります。整形外科領域ですと、ビスフォスフォネート製剤による顎骨壊死の合併症が最近は話題となっています。
 アメリカでは関節リウマチの治療を行う時は、免疫を抑える抗リウマチ薬を使用する前に歯科医によるチェック、口腔内ケアをすることがスケジュールに入っていて、治療開始前と治療中も定期的にチェックを受けることが必須となっているとのことでした。
 最近は骨粗鬆症の治療を開始する際に歯科の受診をお勧めすることもあります。さすがに全員に受診していただく訳にもいかないため、糖尿病や口腔内ケアの不十分そうな方などリスクの高い方を中心にお勧めするようにしています。
 今後日本も、他職種連携をもっと進めていかないといけないと思っています。そのためには、医師が日中全く連携しに行かれない体制をまず何とかしないといけないのですが。なかなか難しいものです。

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