横突起骨折
転倒したりして腰を強打した時、単なる打撲ではなく腰椎の横突起骨折のことがあります。横突起というのは腰椎の横に伸びている部分で、筋肉等が付いています。受傷時には激痛であることが多く、救急病院へ搬送されたりします。一方診療所にそのまま来院される方もいます。腰椎のレントゲンを詳細に見ると診断できることが多いのですが、レントゲンではわかりにくいこともあります。この場合CTを行います。
横突起骨折の場合、近くに尿管などが通っているので、腎臓や尿管を同時に損傷していることもあります。尿に血が混ざっていないか、腹痛などもないかといった注意も必要です。
内臓損傷などなく、横突起骨折のみの場合は腰椎コルセットを装用して安静にすることで改善します。当初は鎮痛剤の内服が必要なことが多いです。数週くらいで症状は治まることが多いのですが、骨折部はなかなか癒合しません。最終的に癒合せず分離したままとなることもありますが、基本的に支障ありません。
骨折ですが、患部が腫れたりはほとんどしませんので受傷時には注意が必要です。
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