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2013年2月27日 (水)

ウィルスプロテクター

消費者庁は2月18日、首からぶら下げるタイプの携帯型空間除菌剤「ウイルスプロテクター」の使用を直ちに中止するよう求める文書を発表しました。次亜塩素酸ナトリウムを含み、化学熱傷を起こす事故が発生しているからです。2月22日には、厚生労働省も自主回収を開始したと報告しています。
世の中にインフルエンザがはやり、インフルエンザから身を守りたいがために購入された方もいらっしゃるでしょう。また、施設のウィルス対策として購入された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
業者に悪意はなかったとは思うのですが、やはりひとびとの不安に多少つけこんだ感も否めません。
もともと医師の間ではあれはなに?と効果を疑問視する者が多かったのです。また、次亜塩素酸とのことで、ひどいかぶれや化学熱傷は大丈夫だろうか、吸入したら逆に危ないのでは?と危惧していた矢先の出来事でした。
インフルエンザが流行し、老人施設にはやり、何人死亡というニュースが流れ、さも施設のの感染対策管理が悪かったかのような報道も多々見受けられます。
このようになることを恐れて上記なるものを購入した施設も多かったのではないかと想像してしまうのです。
もともと高齢者は冬の時期、肺炎でお亡くなりになることは避けられない事実としてあるような気がします。
施設としては手洗い、うがい、加湿以上のことは基本難しいと思います。
それでも巷でインフルエンザが猛威をふるうときは施設でも発症する可能性は高いでしょう。そのときに過剰に責め立てるのは間違いのような気がするのです。
過剰な抗菌、抗ウィルスグッズは一回疑った方がいいような気がしてなりません。

2013年2月22日 (金)

後見人制度

 今日は鶴川圏域エリア会議に参加してきました。介護、福祉に参画している事業所の方々や市役所の方が一同に会して話し合う会議で、様々な方と顔を合わせることができ、またよく知らない制度などを教えていただくこともでき、大変有意義な会議です。今日のテーマは後見人制度でした。本来これらの制度を使った方がよい患者さんは少なくありません。もっと制度が一般的になり、有効に活用されるようになるとよいなと思います。当院の受付にもパンフレットを置かせていただくことにいたしました。郵送されて来たら設置したいと思います。

 今日は、圧迫骨折と余病のために入院できる病院を探したのですが、すべての病院に断られ少し凹んだ一日でした。待合室で待っていた患者さんにも申し訳ないですし、地元地域の病院に入院できず遠方になってしまった患者さんにも申し訳なく思います。この付近の医療体制の脆弱さはなんとかしないといけませんね。
 入院調整を一カ所で受け付けて各病院に振り分けるようなシステムにならないかなと思います。

2013年2月21日 (木)

平日の夜は

 平日の準夜帯は一応待機しています。骨折や脱臼の疑いや縫合の必要がありそうな切り傷、蕁麻疹や帯状疱疹の疑いなど、急を要する方は電話にてお問い合わせください。また、かかりつけの高齢な患者さんからは体調の急変にも対応いたします。ただ、全身疾患で急を要する可能性がある場合は救急病院へ言っていただくよう電話でアドバイスすることになるかもしれません。鶴川からは救急病院への受診も大変なことが少なくありません。地域の医療へ微力ながら協力させていただきたいと思っています。

 ただ、平日の夜に講演会や委員会で出かけることも少なくありません。まずは電話にてお問い合わせください。
 

2013年2月16日 (土)

毛にまつわる迷信について

毛の悩みは多かれ少なかれ男女問わずあるものです。その悩みにつけこんで商売をし、トラブルに巻き込まれることもしばしばです。
まことしやかにながれるうわさ、迷信について書こうと思いました。
まず、皮脂が多いと毛の成長の妨げになる・・・これはうそです。以前にも書きましたが、皮脂は皮膚のバリア機構にもなり、過度にとることは逆に頭皮によくありません。もちろん皮脂が多いからといって毛が生えなくなることもないわけです。毛穴のスコープをみせられ、”こんなに皮脂が!!”と不安をあおり、何がしかを買わせるのは、間違いなのです。
脱毛を防ぐ、食べ物や水がある・・これもうそです。海藻類をたべると毛が生えるのはうそです。頭皮のマッサージで毛が生える・・・というのもうそだそうです。
おしゃれな人がはげる・・・ときには当てははまることがあるようです。カラーリングやパーマなどで長期に毛が牽引されると脱毛することもあるかもしれないからです。
髪の毛を牽引する髪型、ポニーテールなどは脱毛することはあります。
以上のように、結構間違った情報がネットで調べてもあふれています。ネットは便利でいろんな情報が得られますが、本当にそうであるか判断するのは難しいですね。
効いたという数例の報告でまるですべて効いているかのように宣伝されているものが世の中に多数存在します。あおられないよう冷静に判断しましょう。

2013年2月14日 (木)

不条理

 リハビリテーションとはいったい何を指して言うのでしょうか。ここで言うリハビリテーションとは主に機能訓練を中心とした医学的(身体的)リハビリテーションのことですが、最近よくわからなくなるような場面に出会います。

 「今リハビリを行っているのですが、関節や神経がどうなっているのか一度診察を受けてきてくださいと言われました。」ということで当院を受診する方が時々います。これは例えると、車の修理をしているけれど車を預けている工場に「どこが壊れているか他の工場に聞いてきてください。」と言われて来ました。と言われた他の工場の立場と似ています。
 機能訓練を主としたリハビリテーションを行うにはまず身体的にどういう状態にあるのか、きちんと評価することが必要だと思います。しかし、評価がわからないのにリハビリを開始することがごく一般的になっています。検診などで身体能力の低下した方を抽出し、とりあえず筋力訓練や体操を行う。身体のどこがどの程度障害されているのかは後回し。
 少し愚直すぎるのかもしれませんが、患者さんの人数をやみくもに増やさずリハスタッフと恊働しながらきちんと評価しつつリハビリテーションを行っていきたいと思います。

2013年2月 7日 (木)

コツコツ教室

 コツコツ教室の講師をしてきました。コツコツ教室とは町田市の骨粗鬆症教室のことです。参加者は1日かけて栄養指導、運動指導、担当医師の講習などを受講します。私の声は聞こえづらいらしく、受講者の方にうまく伝わったかどうか心配です。

 骨粗鬆症は高齢になると非常に高頻度に起こる疾患です。高齢になって骨折を繰り返すようになると自分で活動することが困難になり、つらい老後になってしまう可能性も少なくありません。本当はせめて60歳台に1回でも骨粗鬆症検診の機会を作るべきではないかと思うのですが、マイナー科の言うことなど通りそうもありません。
 

下着の選び方

みなさんはどんな観点で下着を選びますか。いろいろこだわりはあるでしょうが、やはり寒い時期だと暖かい素材を選んでしまいがちです。
やはりここは皮膚科ですので、かゆくない下着の選び方を書きます。
以前にも書きましたが、乾燥肌の方、アトピーの方は化繊はやめるようにいいました。
暖かい素材のものは基本化繊であり、かゆくなることが多いです。できればかゆくない下着の上から着て下さい。
素材はやはり綿がいいと考えます。しかも、買ったばかりの下着は防虫剤などがついていることが多いため、洗濯してから着用しましょう。
次にデザインですが、なるべく縫製が皮膚にごろごろと当たらないものがよいと考えます。
また、タグがなく、直接下着にプリントされているものがベストです。
よくをいうならオーガニックコットンだとなおよいのですが・・・。
女性の方で胸がかゆくなるかたはこのような下着をつけてからブラをするといいことも多いです。
○印○品のオーガニックコットン100%丸胴タンクトップは筒編みで縫製がなく肌にあたらず、タグもなく、理想的なようです。値段は1200円台ですが、かゆい方は下着を○印○品をさがすといいかもしれませんね。ネット販売もありますから手軽に手に入りやすく、高価すぎることもありません。
しかし、○印○品も素材がいろいろな下着がありますので注意して選んでください。
いまある綿の下着を着る場合はタグをとって、縫製を外側にするために裏返しで着用するといいでしょう。

2013年2月 4日 (月)

許容範囲

 最近は、成人で骨折をした場合半分以上は手術となるくらいの覚悟で来院していただいた方がよいかもしれません。統計的には言い過ぎかとは思いますが、「これは手術が必要です。」と話したときに、「手術なんてとんでもない。」という顔をされる方が多すぎるように思います。

 スポーツ選手の報道を見ていても、骨折後手術を受けて復帰する方が少なくないことに気づくと思います。骨折に対する手術は使用する金属素材や手術機器の発展と、何よりも専門医の技術向上により非常に成績がよくなってきています。受傷後早期にしっかり固定して早くリハビリテーションを行った方が成績がよく社会復帰も早いということが多くなっています。
 ただ、手術の適応についての判断は各種ガイドラインなども出ていますが実際は整形外科医個人個人の経験や手技などによって一定していないのが現実です。厳密に骨折前の整復位に戻す方が成績がよいと考える医師と、結果に統計上有意差がなければそれほど厳密さにこだわらない医師とがいます。
 診療所で骨折の診断をした場合、手術となると総合病院へ依頼する訳ですが、紹介するかしないでよいかの判断は難しい時もあります。私自身が手術をしていた勤務医時代はかなり厳密に整復位に戻す方だったこともあり、骨折部の安定性に不安があれば手術をして早期リハビリをした方がよいように思います。なので、これは手術かなと思って紹介しても、病院でギプスを巻かれて逆紹介になることもあります。この場合、患者さんにとっては申し訳なく、病院の先生はこの程度で紹介しやがってと思うかもしれません。
 ただ、石橋を叩いて渡る方式で考えると手術を検討しに紹介して大丈夫と言われても問題は起こりませんが、大丈夫かなと思って紹介が遅れギプス治療しているうちにずれてきてやっぱり手術が必要となると治療期間が延長したり機能回復が遅れたりとよけいに患者さんに申し訳ないことになってしまいます。
 子供と違い大人には骨折部の矯正力があまりありません。大人になって骨折したら手術かもと思って来院していただき、これはギプスで大丈夫ですということになったらラッキーと思ってください。
 
 

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