ケトプロフェンの光接触皮膚炎
本年もプールの季節がやってきました。この時期に困ったかぶれのひとつが題名の通りです。
有効成分がケトプロフェンの湿布剤のかぶれです。
この物質は若年(子ども、若者)に対しては高率に光によるかぶれを起こします。
恐ろしいのは、貼った後のはがしたところに光が当たると非常につよいかぶれ(発赤、かゆみ、水ぶくれ)を起こすのです。
貼ったことは忘れていて、しばらくして日光に暴露されたときにおこるものですから、本人や家族は気づかないのです。
おばあちゃんなど他の人にだされた湿布を流用していることがわりと見受けられます。
よかれと思ったことがひどいかぶれの原因になることが悲劇だといつも思います。
ケトプロフェンの湿布は実はよく効いて、いちばん処方されている湿布なので、注意してください。実は市販薬でもケトプロフェンは使われています。本当に注意喚起を大きく箱などに画いてほしいものです。
かぶれを起こした場合、1ヶ月以上その場所は光を当てられません。日光があたると何度でもかぶれを起こします。つまり、プールに入るときなどは常にサポーターなどで遮光が必要です。
日光露光部(手足、首など)に湿布を貼る際には十分注意しましょう。
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