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2013年6月12日 (水)

水いぼ

以前にも書きましたが、リマインダーで。
プールの季節が近づきましたので、水いぼの患者さんがちらほらいらっしゃるようになりました。
水いぼとは・・・12ミリ大の白いぴかぴかしたできものです。いたくもかゆくもありません。スイミングスクールに通っている子どもがうつることが多いかもしれませんが、そうともかぎりません。また、その周囲がかゆくなって湿疹のようになることもあります。しばらく様子を見てもよくならないか、増えてきているときはそれは水いぼかもしれません。
水いぼは自然によくなる病気ですが、2年間ぐらいなおらないことも多々あります。放っておいてもいいのですが、それなりの覚悟も必要です。見ている間にものすごく増えて顔にもできて我慢できなくなる、周りに湿疹が出てきてかゆくなり困る、時には化膿してとびひになったり・・・意外と面倒なことが起きます。
ではどうすればいいでしょうか。皮膚科的にはペンレステープという局所麻酔テープを貼って摘除するという方法があります。基本的に痛くありません。この場合は事前にテープを渡して貼ってきてもらい摘除しますが、やはり1030個ぐらいが限度でしょう。私は1030個ぐらいならとることをおすすめしています。
非常に少なくて、しかもしばらくたっても増える様子がない場合は様子をみてもらい、増えるようならとるか、とらないか自身で決めてもらいます。(放置する場合は上記のようなことが起こることを説明しておきます)
30
個以上なら・・・なくなるまで様子をみるか、漢方薬を勧めてみたりします。
非常に水いぼが増える場合はベースに湿疹や乾燥肌があることが多く、保湿を心がけてもらいます。ステロイドなどの抗炎症薬は水いぼを増やしてしまうので、なるべく水いぼの周囲には塗らないようにしてもらいます。
ちなみに日本皮膚科医会でも水いぼがあってもプールは差し支えないということになっています。ビート板、タオルの共用はさけるということぐらいです。水を介してうつることはありません。町田の保育園、幼稚園でもプールは差し支えないということになっています。
ただし、化膿してじゅくじゅくしてきたときにはとびひの可能性があるので、プールは控え、受診する必要がでてきますが。

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