下駄骨折
足を捻って足の甲の外側をに内出血を生じると、いわゆる下駄骨折という骨折を考えます。下駄を履いていて足を内側に捻った時に生じやすいということかなと思いますがこの季節には下駄を履く人も多い?かもしれず注意が必要です。
ただ実際には下駄で怪我をした方は少なく、普通に足を捻ったり階段で踏み外したりして受傷されています。大きく分けると、若いスポーツ選手と高齢者に多いように思います。スポーツ選手の場合は疲労骨折のこともあり、正確には下駄骨折とは少し違うこともあります。
高齢者でこの下駄骨折をした場合の治療はなかなか難しいものです。というのは、骨折しているのに固定が嫌、松葉杖も嫌という方が少なくないからです。確かにギプス固定は大げさですし、松葉杖は年齢とともに使用が難しくなります。しかし、この部分は歩行すると必ず体重がかかるので、そのままにしておくと骨癒合が得られないこともあります。もしギプスが絶対に嫌な場合は手術的にスクリューを入れて固定するという方法もあります。ただし、ズレが大きいなど手術適応もあり希望すれば手術になるという訳にもいきません。
季節的にも固定はつらいので、できるだけ副木にしたり固定期間を短くしたりしていますが、つらいのを我慢していただく場合も多いですのでご了承いただけますと幸いです。最近は子供より大人の方がギプスを嫌といって困ることが多いのはそういう時代なのでしょうか。
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